All posts by “家入 一真

【トークイベント】SUGIZOと考える今の子供達にも同じ景色を見せるためには

「貴方はこれから何を着ますか? どんな服を選びますか?」

絶大な人気を誇るロックバンド、「LUNA SEA」や「X JAPAN」「THE LAST ROCKSTARS」のギタリスト&ヴァイオリニストであるSUGIZO。これまでアーティスト活動の傍ら数々の社会活動に取り組んできた背景から、彼の究極の理想である「愛と調和」をイメージしそれを具現化するべく立ち上げた、誰も取り残さず地球との共生を目指すファッションブランド「THE ONENESS」。”ロックなエシカル・ファッション”を通じて、ファッションやアートに付随する環境問題・人権問題の解消し、持続可能な未来を築いていくために新しい価値観の世界へ足を踏み入れてみませんか。… READ MORE

想い出はモノクローム

電話が鳴るのは、いつだって、突然だ。11時19分だとか、3時53分だとか、全くもって切りの良くない時間に、脈絡もなく、こちらの都合などお構いなしに、突然けたたましく鳴り響く、当たり前のことだけど、僕はそれをとても暴力的に感じる。電話は苦手だ。大抵の場合、僕は着信を告げるスマホの画面をただただボーッと眺めて、留守番電話に切り替わるのを待つ。そう、いつもなら。

そんな僕なのに、つい出てしまう電話、というものがある。あり得ない時間に、あり得ない相手からかかって来る電話だ。そんな電話は、出る前から不穏な空気を放っている。そしてその予感は、大抵の場合、当たっている。… READ MORE

One of them であること

“自分”という人間を一つのものとして考えるから、自分探しや自己実現なんてものを追い求めてしまう。見せ方なんて気にしてしまう。何者でもない自分、なんて現実を受け入れられず目を背けようとする。”本当の自分”なんて幻想で、あるのは自分という人間の生きてきた時間と状況の変化の積み重ねだけ。

“自分らしさ”みたいなものを内側から描こう描こうとするから、自意識や承認欲求ばかりが肥大化して、破裂しそうになる。逆に、他者のために何が出来るか、今いる居場所で何が出来るか、など自分の”外側”を描くことで、自分の輪郭のようなものをぼんやりと浮かび上がらせるくらいが、丁度良い気がする。… READ MORE

見えない編み目にフックをかける

掃除から始める

友人の哲学者、苫野一徳さんと対談した時に、こんなことをお話しされていた。「何をやればいいのかわからない、と悩む子には、台所でも良い、部屋でも良い、まずは掃除から始めると良いよ。とアドバイスしています。」と。

また別の友人。お坊さんの松本昭圭さんは、#templemorningという活動を通じて、朝のお寺の掃除メンバーを定期的にツイッターで募集されているのだけど、「人とのつながりを求める方々が応募してきます。そして、掃除、というのがポイントなんです。」とお話しされてました。

哲学者、お坊さん。立場も、学んできたことも違う二人が、揃って「掃除」と言う。これは一体、なんなんだ?… READ MORE

やさしさ、 ってなんだっけ

僕はよく「やさしい」という言葉をよく使います。CAMPFIREの行動指針にも「他者にやさしくあろう」とはっきりと入っています。他の活動や発言にも、結構昔から使っているはずです。

周囲の子やスタッフにもよく聞かれます。家入さんの言う「やさしさ」ってなんですか、と。それは甘やかしと違うんですか。そう。「やさしさ」と「甘やかし」。似てるようで違う。違うようで似てる。

でも僕の中では、明確に、定義が違います。

「甘やかし」とは、自分が嫌われることを恐れるあまりに、相手に伝えるべきことを伝えられず、結局、相手の行動や全てを受け入れてしまう態度。弱さ。

「やさしさ」とは、時には嫌われようとも、時には厳しくとも、相手のことを思って、見返りを求めずに行動や発言をできる態度。強さ。… READ MORE

他力であれ

一番好きな言葉はやはり「他力本願」で、一番嫌いな言葉はやはり「自己責任」ですね。

「他力」「他力本願」という言葉を今では甘えなどのネガティブに捉える人も多いですが、本来の意味は、何もかも「自力」でやれると思うことのおこがましさ、そして「自力で俺はこれまでやってきた」と言う人が、どれだけ周りに助けられてきたか、を戒める言葉ですからね。

なんでも自分ひとりで出来ると抱え込むな、なんでも自分ひとりでやれると過信するな、なんでも自分ひとりでやってきたと驕るな、これを戒める言葉が「他力」です。… READ MORE

16歳

本日16歳の子がCAMPFIREに入社した。奇しくも本日、16歳の子たちがやっているe-sports企業にNOWとして出資した。学校で学ぶことは本当に尊いが、もはや居場所や選択肢は、学校以外にも存在する。だから学校に馴染めなくとも、いじめられても、きっとあなたの居場所はある。…‬と、声を大にして伝え続けたい。かつてそうだった自分が大きくなった今できることは、下の世代に居場所を提供し続けることだと信じて。… READ MORE

起業家の心と向き合うサービス「escort」を立ち上げました

先月書いたこんな記事。「ハードシングスとメンタルヘルス」ちょっと前くらいから、このプロジェクトを進め始めていました。

本屋に並ぶ本も、SNSのタイムラインも、起業を含めて「挑戦」「行動」ばかりをうながす、煽る言葉に満ち溢れています。もちろん挑戦者は尊い。でも。夢が叶った一部の成功者の声ばかりが世には出るものの、叶わなかった、途中で挫折した、大多数の挑戦者の声はいったいどこへ。誰が拾い上げるのか。

挑戦を煽る一方、失敗した時は自己責任。それではあまりにも、社会として、生態系として、不健全だと思います。「失敗に寛容な世界を」とは良く聞く言葉ですが、挑戦をうながすことと、セーフティネットは表裏一体、セットであるべきだと思います。それが出来て初めて、挑戦する人が増えるのではないか… READ MORE

プラットフォームとしての態度

CAMPFIREの災害時の対応スピードが早いという有難いお言葉をたくさんいただいてますが、「こういう時に動かなくてなにがプラットフォームだ」という思いがCAMPFIREスタッフみんなにあります。現地の方々はもちろん、すぐに支援に動いてる皆さんのために何ができるのか。常に問い続けたいと思う。

支援する理由はそれぞれで良いと本当に思います。「やらぬ善よりやる偽善」なんて言葉もありますが、僕はあまり好きな言葉ではありません。善だとも偽善だとも分けず、ただ自分が応援したいからした、それで良いと思います。

あえて言いますが、これから起業したい子、既に起業してる子問わずプラットフォームをやってるのであれば、こういう災害が起きた時に無関心を決め込むのは、本当に格好悪いと思います。別に大小では無い、自分にできることをただやる、それで良い。それすらも表明出来ない起業なんか、やるべきじゃない。… READ MORE

善だとか偽善だとか

CAMPFIREで募集している北海道震災支援について、「偽善ですが支援します」という断りを入れてつぶやく方が本当に多い。もちろんとてもその行為自体には感謝しているしありがたいが、目の前で困っている人に手を差し伸べるのに、いちいち”善”だとか”偽善”だとか言う必要は無い、と僕は思っています。人と人は分かり合えない、と言う前提に、それでも手を差し伸べたい時は、見返りを求めず一方的にやれば良い。そこには善も偽善も無い。

僕らは「他人の痛みがわかる人間になりなさい」なんて育てられたが、それは幻想で、他人の痛みなんて当事者以外わかるわけないんだよね。それでも、目の前で血を流している人がいたら咄嗟に手を差し伸べるはず。人と人はわかりあえないが、一方的に思いやることは出来る。それは善も偽善も超えている。… READ MORE

ハードシングスとメンタルヘルス

イーロンマスクのインタビューもあったけど、前々より進めている起業家のメンタルヘルスケアプログラム、少しずつですが前に進めています。丁寧に、かつVC同士協調しながら、ダイナミックにやっていきたい。起業家でもある僕が、投資先の起業家のしんどい気持ちを汲んであげられる部分でもあると信じて。

起業家のメンタルヘルス問題が、企業のリタイアの大半を占めると思うんですよね。もちろん心が折れてしまった起業家に「もっと頑張れ」なんて言うつもりは無い。ただ、心が折れる前に、ちょっとしんどそうだな、というタイミングから、ちゃんとケア出来ればまた違う結果になったのでは、という事も多い。… READ MORE

螺旋状に、上へ上へ

オンラインカウンセリングcotree櫻本さんのある日のツイート。

「社会を変える」という言葉に違和感があるのは、それが学生運動のような「既存の権力に立ち向かい、闘い、破壊する」というニュアンスを含むから。私たちは、社会を変えようとしているのではなく、私たちのまわりに小さな社会を「つくって」いるのだと思う。だから、別に誰とも闘う必要がない。

— 櫻本真理 | takk!/cotree/U2plus (@marisakura) 2018年7月22日

僕も同感で、意識的に「変える」「破壊する」という言葉は使わないようにしています。かわりに「アップデートする」をよく使います。オールユアーズの木村さんは「溶かす」と言うそう。こちらも良いね。… READ MORE

PoliPoliに投資させていただきました

テクノロジーで政治をアップデートする、というPoliPoliのプロダクト、そしてチームの思想・理念、哲学に共感しましたので、株主という形で応援させていただくことになりました!

ネット選挙解禁後初となる2014年東京都知事選に出馬したのには3つの理由がありました。1.生きづらさを抱える人の居場所づくりを政治を通じて実現したかったこと。2.選挙においてネットをフル活用した民主的な仕組みをつくること。3.30-40代の立候補者がひとりもいなかったこと。

若い立候補者がいないということは、僕らの声の代弁者がいないということ。とても危機感を覚えました。このまま政治に遠くから文句を言いつづけたり、逆に無関心を決め込むのは、僕らが歳をとった時に「ああこの国にいてよかった」と思える社会づくりを放棄することなのではないか、と。… READ MORE

NOWを設立いたしました

ちゃんと書こうとしてたら遅くなってしまった。先日リリースが出ましたが、ベンチャーキャピタル「NOW」を立ち上げました。これまで個人エンジェル投資家として60社以上のスタートアップに投資・支援をしてきましたが、エンジェルのスタンスはそのままに、もっと起業や投資支援をコミュニティやプラットフォームにしたい。本当の意味での生態系を作りたい。という思いで、最大50億円規模のファンドを組成します。今後はNOWを通じて、スタートアップ投資・支援をしていきます。

NOW “Next One for the World.”

プレスリリース: 連続起業家・家入一真と、日本を代表するベンチャー企業経営者らによるシードラウンド向けベンチャーキャピタル「NOW」設立。第一号として、最大50億円規模のファンド組成へ。… READ MORE

#起業しろ の重み

Skyland Ventures “起業しろ” 木下くんと、GOJO&Companyの慎泰俊さんがツイッターでバトルを。

ひたすら他人に起業しろって言っている人、冗談か無自覚だとは思うけど、起業できるのっていろいろとラッキーな人(やりたいことがある、家や実家の家計の心配をしなくてもいい、など)が出来ることであって、そういうのに自覚的でなさそうで僕は聞いてて若干悲しくなる。

— Taejun (@81TJ) 2018年6月15日

これは僕のことかな!起業するもしないも本人の自由ですが、起業してそこで何か大きなものが産まれていく可能性にかける方が人類の進化のために大事かなと思ってます。… READ MORE