他力であれ

一番好きな言葉はやはり「他力本願」で、一番嫌いな言葉はやはり「自己責任」ですね。

「他力」「他力本願」という言葉を今では甘えなどのネガティブに捉える人も多いですが、本来の意味は、何もかも「自力」でやれると思うことのおこがましさ、そして「自力で俺はこれまでやってきた」と言う人が、どれだけ周りに助けられてきたか、を戒める言葉ですからね。

なんでも自分ひとりで出来ると抱え込むな、なんでも自分ひとりでやれると過信するな、なんでも自分ひとりでやってきたと驕るな、これを戒める言葉が「他力」です。

16歳

本日16歳の子がCAMPFIREに入社した。奇しくも本日、16歳の子たちがやっているe-sports企業にNOWとして出資した。学校で学ぶことは本当に尊いが、もはや居場所や選択肢は、学校以外にも存在する。だから学校に馴染めなくとも、いじめられても、きっとあなたの居場所はある。…‬と、声を大にして伝え続けたい。かつてそうだった自分が大きくなった今できることは、下の世代に居場所を提供し続けることだと信じて。

起業家の心と向き合うサービス「escort」を立ち上げました

先月書いたこんな記事。「ハードシングスとメンタルヘルス」ちょっと前くらいから、このプロジェクトを進め始めていました。

本屋に並ぶ本も、SNSのタイムラインも、起業を含めて「挑戦」「行動」ばかりをうながす、煽る言葉に満ち溢れています。もちろん挑戦者は尊い。でも。夢が叶った一部の成功者の声ばかりが世には出るものの、叶わなかった、途中で挫折した、大多数の挑戦者の声はいったいどこへ。誰が拾い上げるのか。

挑戦を煽る一方、失敗した時は自己責任。それではあまりにも、社会として、生態系として、不健全だと思います。「失敗に寛容な世界を」とは良く聞く言葉ですが、挑戦をうながすことと、セーフティネットは表裏一体、セットであるべきだと思います。それが出来て初めて、挑戦する人が増えるのではないか

自分たちの目指す世界をつくる。起業とは究極のエゴだとも思います。そこには責任が伴う。ハードシングスの連続です。だが、誰にも相談できず、ギリギリまで踏ん張って、ある日突然ポッキリと心が折れてしまう。「起業家は強くあるべき」という空気のもと見過ごされてしまう。本当にそれで良いのか。

数多くの若き起業家と会って来ましたが、「もっと早く気づいてあげられたら良かった」そう思うことは多々あります。僕自身が弱さを抱え、それでも起業という選択肢に救われた人間として、起業を促す立場として、失敗した時に「起業は自己責任である」そんな無責任な態度はとりたくないと感じてました。

持続可能な社会を目指す起業家自身の、心の持続可能性を追求したい。やさしい革命を起こす革命家にとっての、やさしい世界をつくりたい。何かがあったときの支えになれるように、事業の成長を応援し、見守っていく。そういうプログラムが出来ないか、とコトリー櫻本真理さんに相談したのが始まりでした。

先んじてまずはNOWの投資・支援先起業家の皆さんに受けていただいたのですが、なんと満足度100%と言う結果に。

他にも、以下のようなコメントをいただいてます。

「自分の思考がきれいに整理され、話し合いを通じてチームビルディングや事業の方向性の悩みも解消されました。」
「課題の顕在化のプロセスにおいて自分ひとりよりもかなりフラットかつ迅速に表に出すことができた。第三者の目線を入れることでこれほどまでにスムーズに行くものなのかと驚きました。」
「自分自身や他の経営陣や従業員それぞれの得意不得意等の特性を相互に理解することで、ミスコミュニケーションや不信感等が減少し、信頼感が増すと感じた。起業家仲間にも勧めたい。」

僕はコーチングやカウンセリングといったものをこれまで警戒しているところもあった(上手く言えないのですが、自分を変えられてしまうのではないか、もしくは型にはめられてしまうのではないか、と言う恐怖心がなぜかあったのです…)のですが、僕自身、今回初めてちゃんとコーチングを受けてみて、客観的に自分自身を見つめ直すことができ、定期的に受けたいと思ったのは正直なところです。

「やさしさでつながる社会をつくる」を企業理念に、オンラインカウンセリングなど「メンタルヘルス x IT」の領域をやってこられたコトリーの皆さんと、ご一緒にプログラムをスタートさせていただけることが本当に嬉しい。ぜひ応募してください。サポーターも募集しています!

escort – 社会課題解決に取り組む起業家を「社会」が支える
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プラットフォームとしての態度

CAMPFIREの災害時の対応スピードが早いという有難いお言葉をたくさんいただいてますが、「こういう時に動かなくてなにがプラットフォームだ」という思いがCAMPFIREスタッフみんなにあります。現地の方々はもちろん、すぐに支援に動いてる皆さんのために何ができるのか。常に問い続けたいと思う。

支援する理由はそれぞれで良いと本当に思います。「やらぬ善よりやる偽善」なんて言葉もありますが、僕はあまり好きな言葉ではありません。善だとも偽善だとも分けず、ただ自分が応援したいからした、それで良いと思います。

あえて言いますが、これから起業したい子、既に起業してる子問わずプラットフォームをやってるのであれば、こういう災害が起きた時に無関心を決め込むのは、本当に格好悪いと思います。別に大小では無い、自分にできることをただやる、それで良い。それすらも表明出来ない起業なんか、やるべきじゃない。

エコシステムだ、生態系だ、シリコンバレーだ、とか言って、日本の緊急事態になにも動かない、動けないのは、それこそ「底が抜けた社会」でしかないよね。豊かさは実現したが希望の無いこの日本で、起業を通じて何もやれないのだとしたら、それは嘘でしょ。

あなたの起業する理由は、“伸びてる市場だから”ですか、それとも”自分の欲求を満たすため”ですか。もちろんそれは否定しない。賛同しないが、理解は出来ます。ただ、そんな思想無き起業は、僕は応援は出来ない。それを応援すべきは僕ではないが、別のコミュニティがあると思うので、そこに行けば良い。

皆さんもぜひご支援をお願いいたします。
【2018年9月6日発生 北海道地震】緊急災害支援金

善だとか偽善だとか

CAMPFIREで募集している北海道震災支援について、「偽善ですが支援します」という断りを入れてつぶやく方が本当に多い。もちろんとてもその行為自体には感謝しているしありがたいが、目の前で困っている人に手を差し伸べるのに、いちいち”善”だとか”偽善”だとか言う必要は無い、と僕は思っています。人と人は分かり合えない、と言う前提に、それでも手を差し伸べたい時は、見返りを求めず一方的にやれば良い。そこには善も偽善も無い。

僕らは「他人の痛みがわかる人間になりなさい」なんて育てられたが、それは幻想で、他人の痛みなんて当事者以外わかるわけないんだよね。それでも、目の前で血を流している人がいたら咄嗟に手を差し伸べるはず。人と人はわかりあえないが、一方的に思いやることは出来る。それは善も偽善も超えている。

「人と人はわかりあえる、わかりあえるはず」と幻想を抱くからこそ、わかりあえると思っていた近しい人と喧嘩したり意見や価値観が食い違った時に絶望してしまう。それは心のどこかで見返りを求めている。人と人は決してわかりあえない、という前提に立って付き合うことこそ真実だと僕は思っています。

ハードシングスとメンタルヘルス

イーロンマスクのインタビューもあったけど、前々より進めている起業家のメンタルヘルスケアプログラム、少しずつですが前に進めています。丁寧に、かつVC同士協調しながら、ダイナミックにやっていきたい。起業家でもある僕が、投資先の起業家のしんどい気持ちを汲んであげられる部分でもあると信じて。

起業家のメンタルヘルス問題が、企業のリタイアの大半を占めると思うんですよね。もちろん心が折れてしまった起業家に「もっと頑張れ」なんて言うつもりは無い。ただ、心が折れる前に、ちょっとしんどそうだな、というタイミングから、ちゃんとケア出来ればまた違う結果になったのでは、という事も多い。

「起業家は強くなければならない」という外部のプレッシャーや起業家自身の思い込みも含め、それが起業家の心を追い込んでると思う。もちろん起業なんてハードシングスの連続だから、タフであることに越したことは無い。それでも心が弱った時に相談できる人がいるのといないのでは企業の生存率は大きく変わるのでは無いか。

‪まだまだだけど僕自身少しずつ臨床心理やカウンセリングの勉強を始めて、やはり”傾聴”こそが大事だなと感じる。自らの経験をもとに「これが正解だよ」なんてことを押し付けることなんてしたくない。とにかく傾聴して、コーチングをして、起業家自身が自ら答えを見つけられるようなプログラムを作りたい‬。

螺旋状に、上へ上へ

オンラインカウンセリングcotree櫻本さんのある日のツイート。

僕も同感で、意識的に「変える」「破壊する」という言葉は使わないようにしています。かわりに「アップデートする」をよく使います。オールユアーズの木村さんは「溶かす」と言うそう。こちらも良いね。

「変える・破壊する」という言葉を使う時、必ず反対側に、「変えられる側・破壊される側」が存在するのですよね。そちらで生きている人や生きて行かざるを得ない人たちを想像すること。それを忘れてしまった時、優しくない世界になってしまう。

僕らの住む世界はレイヤーのように層になっているし、歴史は円を描きながらも何度も何度も近いところを通る。だったら既存の世界や過去を否定したり破壊したり回帰するのではなく、新しいレイヤーをつくるように、螺旋状に、上へ上へとアップデートを重ねていきたい。「やさしい革命」ってそういうこと。

PoliPoliに投資させていただきました

テクノロジーで政治をアップデートする、というPoliPoliのプロダクト、そしてチームの思想・理念、哲学に共感しましたので、株主という形で応援させていただくことになりました!

ネット選挙解禁後初となる2014年東京都知事選に出馬したのには3つの理由がありました。1.生きづらさを抱える人の居場所づくりを政治を通じて実現したかったこと。2.選挙においてネットをフル活用した民主的な仕組みをつくること。3.30-40代の立候補者がひとりもいなかったこと。

若い立候補者がいないということは、僕らの声の代弁者がいないということ。とても危機感を覚えました。このまま政治に遠くから文句を言いつづけたり、逆に無関心を決め込むのは、僕らが歳をとった時に「ああこの国にいてよかった」と思える社会づくりを放棄することなのではないか、と。

2020年オリンピックは区切りやゴールなどではなく、むしろその先数十年もこの国で生きる僕らの、今打てるひとつひとつの小さな一手こそが大事なのではないか、あの時はそう思いました。結果的に9万票5位で終わり、とても反省の残るものとなりましたが、あの時見えた世界は今も心に残っています

「若い僕たちの声なんて誰も聞いてくれない」そこからくる若い子たちの政治に対する無力感や無関心を払拭するために、クラウドファンディングによる出馬費用集めや、ツイッターで3万を超える小さな声を集めて、それを政策に落とし込むといったことをやりました。

渋谷駅前で二度、街頭演説は行いましたが、それ以外は基本的にツイキャスによる配信で双方向による演説(と言っていいのかわからんが)を行いました。車の上で高いところから「これが正解です」といったばかりに、がなるような、一方的な物言いはしたくなかった。

選挙後も政党を作ってみんなの政策を実現していきます、と息巻いたものの結局そこまでには至らず、応援してくれた方々には本当に申し訳ないという思いしかないのは事実です。ただあの時見えた世界は、CAMPFIREやリバ邸、NOWに思想としてインストールし、民間から何ができるのかと模索しつづけています

自分語りが長くなってしまった笑。”政治というイノベーションが遅れている分野を「エンターテイン」することで、 イノベーションを起こします。”というPoliPoliが若い世代から出てきたこと、そしてNOWとして参画できることを、とても嬉しく思います。

トークンエコノミーで政治コミュニティを作るPoliPoliがNOWを新規株主に https://t.co/bCrPyPopsU

NOWを設立いたしました

ちゃんと書こうとしてたら遅くなってしまった。先日リリースが出ましたが、ベンチャーキャピタル「NOW」を立ち上げました。これまで個人エンジェル投資家として60社以上のスタートアップに投資・支援をしてきましたが、エンジェルのスタンスはそのままに、もっと起業や投資支援をコミュニティやプラットフォームにしたい。本当の意味での生態系を作りたい。という思いで、最大50億円規模のファンドを組成します。今後はNOWを通じて、スタートアップ投資・支援をしていきます。

NOW “Next One for the World.”

プレスリリース: 連続起業家・家入一真と、日本を代表するベンチャー企業経営者らによるシードラウンド向けベンチャーキャピタル「NOW」設立。第一号として、最大50億円規模のファンド組成へ。

たくさんの取材もしていただきました。ありがとうございます。

The Bridge: 家入一真は50億を「若き怒り」に投資するーー新VCのNOW、企業経営者らと創設
Techcrunch: 連続起業家の家入一真氏らが50億円ファンド設立へ、「僕たちはエンジェル投資家のスタンスを貫く」

NOW共同創業者の梶谷さんとは10年以上の付き合いでして、思えばペパボが上場を目指し始めた2005年頃の主幹事証券会社の若手担当者だったのでした。他の証券会社の担当の方々が皆おじさんであまりネットのことをわかってない感があった中で、彼は若手起業家や新しいサービスをよく知っていたことから彼の証券会社に主幹事をお願いしたことを、今でも思い出します。

証券会社からいくつかのスタートアップのCFOを経て、新生企業投資でベンチャーキャピタリストとして活躍をしていた梶谷さんと昨年末に久しぶりに飲み、起業家にかける想いなどで意気投合し、そこから一気に話は加速し半年強の準備期間を経て今回のリリースに至りました。

Livertyやリバ邸などのコミュニティを作り、そこからたくさんの起業家が生まれてくれたことや、またCAMPFIREをやっていることもあり、ありがたいことに若い起業家や起業家志望の子たちが毎日のように僕に相談をしてきてくれます。その中で関わりがある子たちに「やってみなよ」と出資や応援をしてきたところ、気づけば60社近くにもなりました。やはり僕にはエンジェルラウンド、シードラウンドが向いてるな、好きだな、と感じます。

一方で梶谷さんは前職でミドル・レイターの投資やファイナンスを経験として持っている、これまた起業家想いの、曲がった事が大嫌いな熱い男です。僕が得意とするところ、彼が得意とするところ。一緒にやることの意義は大いにあると感じました。ここに、投資先のクリエイティブ面のアドバイザーとして、絶大なる信頼を置いている高木新平が加わりました。

人に投資する。起業家の原体験に投資する。エンジェル投資家ってそういうことだと思っています。事業もまだない、チームもまだない中で、何を信じるのか。それは圧倒的に「人」であるべきだと思っています。「若き怒り」に僕は投資したい。ともに怒りたい。

物語を綴るように起業しよう(前編)
物語を綴るように起業しよう(後編)

起業家・経営者として40間近になった僕らの役割とは、上の世代からもらったバトンを、次の世代に渡していくことなんだと思っています。それは恩みたいなものだったり、お金だったり、思想だったり、機会だったり、居場所だったりするんだろう。さよなら、おっさん。それこそが本当の意味での生態系、エコシステムなのだと信じて。

  1. 人に投資する。原体験から生まれる、起業家の物語に投資する。打算的にマーケットに張ることはしない。エンジェル投資家とは、自身も起業家であることから、常に起業家側にたち、信じ、共に歩む存在である。起業家が打席に立ち続ける意思のある限り、支援し続ける。

  2. 居場所を多様化する。100年後の人類にとっては当たり前になっている可能性のある、居場所をつくる起業家に投資する。投資を通じて、さまざまな生き方を肯定できる世界をつくる。 また、起業家を孤独にさせないために、リバ邸やコワーキングスペース、イベントなどを通じてコミュニティを形成していく。戻って来られる”居場所”があることで、人は挑戦できる。

  3. 経済を民主化する。インターネットの革命とは、あらゆる権威を解体し、すべてを個の手に取り戻すことである。いま各所で生まれつつある個を中心とした“小さな経済圏”をエンパワーメントし、それらを社会標準にしていくことで、20世紀の大きな経済をアップデートしていく。NOWは、ポスト資本主義の生き方・国家を支えていくファンドになる。

NOWだからこそできる起業家への価値提供のアイデアは、水面下で色々と進めています。ある意味ベンチャーキャピタルの枠を超えていくものになるのかもしれません。拠点も作ります。CAMPFIREとの連携もやります。小さな火を灯すための資金集めの手段は、もっと多様になっていくべきだと信じています。

映画監督のヒッチコックは「自身の最高傑作は?」と聞かれてこう答えました。「Next One.」と。これは起業家にも通じる姿勢ではないでしょうか。課題だらけのこの世界で、現状に怒り、模索しながらも次の一手を打ち続ける起業家を僕は支援したい。「Next One for the World」の頭文字で「NOW」なのです。

「過去に囚われず未来を恐れず今を生きろ」とは僕の大好きな仏教の教えでもあります。伊藤穰一も「フューチャリストではなくナウイストたれ」と言いました。

最後に、今回の取り組みに賛同してくれ、LP・メンターとして入っていただいた、
20代前半からの長い付き合いになる、同世代起業家仲間であるGREE田中さん、ドリコム内藤くん。
エンジェル投資仲間のフリークアウト・ヘイ社佐藤くん。
「NOW投資先企業の成長を創業期からIPO含めたEXITまでファイナンス周りで応援、アドバイスしていけたらと思ってます!」と熱いメッセージをくれたマイネット嶺井さん。
若干28歳でマザーズ上場を果たしたGameWith今泉くん。
ハッチェリーなどベンチャーインキュベーションを長年行なっている都築学園グループの都築明寿香さん。

NOWというネーミング、コピー、全体のクリエイティブを担当してくれた高木新平。
初期のコンセプトから一緒に関わってくれて、素晴らしいロゴにまで落とし込んでくれたタカヤ・オオタ氏。polcaに引き続き、絶対にこの人以外は考えられないと、いう気持ちでした。
理念を体現するサイトを作ってくれた中江亮さん。進行管理をしてくれた宮川涼さん。
素敵な写真を撮ってくれた神藤剛さん。

皆さんのおかげで立ち上げまでこぎつけられました(むしろこれからだけど)

本当にありがとう。

VCの諸先輩方、そして投資先の皆さま、ぜひ学ばせてください。頑張ります。

NOW “Next One for the World.”

プレスリリース:
連続起業家・家入一真と、日本を代表するベンチャー企業経営者らによるシードラウンド向けベンチャーキャピタル「NOW」設立。第一号として、最大50億円規模のファンド組成へ。

インタビュー記事:
家入一真は50億を「若き怒り」に投資するーー新VCのNOW、企業経営者らと創設
連続起業家の家入一真氏らが50億円ファンド設立へ、「僕たちはエンジェル投資家のスタンスを貫く」

#起業しろ の重み

Skyland Ventures “起業しろ” 木下くんと、GOJO&Companyの慎泰俊さんがツイッターでバトルを。

この議論、もっと深めると良いね。「起業は自己責任」とは確かにその通りなのだが、それを煽る責任みたいなものにも、僕らは自覚的であるべきだと思う。自己責任の結果こぼれ落ちた起業家をすくい上げる仕組みこそが、本当の意味でのエコシステムであるとは思う。

リバ邸からたくさんの起業家が生まれたのは、「失敗しても最悪ここに戻れば大丈夫」という場所があったからなのではないかと思う。起業などの挑戦の機会提供と、大多数のそれがうまくいかなかった子たちの居場所作りは、セットであるべきだと思う。

“自己責任”という名のもとにいろんなものを切り捨てて来た結果が今の社会なので、この言葉には、発言力の持つ(持たなくとも)一人ひとりが自覚的に、敏感であるべきだと思う。

でもね。木下くんはそれもわかりつつも、批判が来る事もわかりつつも、それを前提として、 #起業しろ ということを言いつづけてるのだと思う。それは役割だよね、彼の。他のVCが恥ずかしがったりして言えないことを、彼は伝えようとしている。それはリスペクトしかない。

短期的な別れは別れではない

経営やリバ邸なんかをやってるとたくさんの出会いや別れ、タイミングによる縁の無さなどを日々実感する訳だけど、人との付き合いを短期的に考えてないので、別れ自体はそんなに悲観的ではない(死別は抜きにして)。5年10年スパンでまた再開したり共に仕事をしたりといったことは全くもってある。

一期一会だとか、繋がりを大事にするとか、そういう話でも無くて。むしろ大事にしすぎるあまりに、お互い固執し時間を無駄にした挙句、悪感情を抱いたまま別れることになりかねない。それこそ関係を短期的にしか見てないからこそ、大事にしちゃうんだよね。

人との付き合いはストックでは無くフローで。別れ際に悪感情を抱いてしまうことや、それを当たり散らしてしまうことは本当にもったいない。それは、人付き合いを短期的にしか考えてないからなのだ。長く生きてると、またどこかで合流したり、共に歩むこともある。短期的な別れは、別れではない。

たまたま向かう先が同じで、じゃあ一緒に歩きましょうか、って感じで歩み、でもやっぱり僕はこっち行きますわ、って感じで別れ、また別の人と出会い、歩み、別れ、それでも歩いてるとかつての友人にまた出会う。一生出会わないこともある。

友人とは、定期的に飲んだり遊ぶ関係では無く、例え遠くに離れていて数年会ってなくとも、「そういやあいつ元気かなあ」と思える関係のことだと思ってる。

哲学なき起業

哲学や思想、知性なき起業・企業は選ばれない時代になっていくと思います。ぼく自身が関わり支援するスタートアップもそうありたい。

知的・知性とは、常に傾聴し、謙虚に学ぶ気持ちを忘れない、ということだと思っています。人はすぐ「自分は何でも知っている」「自分の経験的にそれはうまくいかない」「自分の直感を信じろ」なんて、答え”らしきもの”をすぐに出してしまう。たかだか数十年しか生きてない人生の中でのわずかな成功体験に、再現性を求めてしまう生き物なのかも知れない。

知性とは、過去を悔やまず歴史に学び、明日を恐れず未来を想像しながらも、今をひたむきに生きる、ということなのかもね。

宗教とファッション

言語が生まれた瞬間に地球と切り離されてしまった人類において「客観」が生まれた、その客観を埋めるのが原始宗教であり、ファッションである、そう考えると宗教とファッションは切り離せない。裏を返せば、宗教もファッションも言語と共に生まれたとも言える。

日本人は無宗教だとも言われるが、僕はそうは思わない。現に、お守りをハサミで切ることは出来ないし、これだけ占いが氾濫してる国も珍しい。人はスピリチュアル(人知を超えたなにか)に拠り所を求める生き物だし、「お天道様が見てる」が日本人の道徳観に繋がっている。

日本=多神教、八百万の神、だからこそ「空気」という絶対神が、学校や会社や社会でその都度生まれる、という説は納得感あるのだけど、異議申立てたい気持ちもある。

何はともあれ、今だからこそ教派や宗派を問わず、宗教に学ぶことはたくさんあると思います。アップデートされた宗教が登場する(もう出てるかもしれない)のは間もなくでしょうね。それは宗教という形をとらないかも知れない。

友人へ

死を想うということ。目を背けずに死を見つめることで生の輪郭を描くということ。残された人がその人の死の意味を見出すこと。見出だして尊重すること。尊重して背負うということ。あまりにも突然過ぎてまだ受け入れられないが、その死を尊重します。ご冥福をお祈りします。