今日のランチを何にするか、といった小さなものから、今後の人生を変える様な大きなものまで、生きてく中で「決断」を求められることは多々ある。決断することを自意識過剰に悩んでみたり、人の決断を賞賛したり、人間は何でこんなにも決断が好きなのだろうと思う。
決断をしようとするから、怯えて足が一歩も前に出なくなってしまう。何かを得る為に、他方を捨てなきゃいけない、なんて誰が決めたんだろう。就職をとるか起業するか?夢をとるか仕事をとるか?悩むくらいなら、どちらも欲張りにとればいい。決断をしようとするから、逆に判断を先延ばししてしまう。
そもそも決断とは愚かな行為だと僕は思う。決断をしなければならないところまで追い込まれた、愚か者がとる行為であり、本来なら決断しなければならなくなる前に、色んな選択をとれたはず。追い込まれるからやがて面倒臭くなり、決断という安易な手段に出てしまう。それは思考の放棄なんじゃないか。
決断をする、という事を、人は人生の中で重視しようとする。決断をしようとするから怯え、悩み、判断が遅れてしまう。決断を求められるところまで追い込まれる前に、取れる選択肢はもっとたくさんあったはず。決断は別にかっこいい事では無い。