夢は叶う、という嘘

例え有名アーティストでも無名アーティストでも、金額が大きくても小さくても、「挑戦」という名の、小さな火を灯そうとする行為に、貴賎などはないと思っています。放っておいても格差が広がってく世界で、誰しもが声をあげられること、それこそが大事だとCAMPFIRE は考えています。

声をあげた先に、目標に達する方もいれば、達さない方もいる。それは事実。だからこそ、僕らは「クラウドファンディングで夢は叶います、叶えましょう」なんて嘘は、絶対につかないように心がけてます。夢は叶わないことの方が多い。でも誰しも声を上げることはできる。それが民主化ということだと信じています。… READ MORE

映画への恩返し

雑誌Barfout! x CAMPFIRE対談連載、第二回。踊る大捜査線 THE MOVIE、幕が上がる、そして僕の大好きなサマータイムマシン・ブルースなどで有名な本広克行監督と。

音楽業界に続き、映画業界や監督はじめ作り手のためにクラウドファンディングプラットフォームとして何ができるのか、を模索していきたいと思います。思春期に支えてくれて今の僕を作ってくれた音楽や映画への恩返しもこめて。

今の表現やビジネスモデルが最適解だとは全く思ってなくて、その業界に合わせた形を模索し続けるしかないのだと思ってる、正解はない。

ベネッセ創業者福武さんの言葉、「経済は文化の奴隷である」を噛み締めて。… READ MORE

巨人の足元に穴を掘る

大手競合が既にいるということは、自分たちがこれからスタートアップでその領域を攻めるということをやめる理由にはならない。それでやめてたらアップルもLINEもメルカリもそもそも生まれてない。「大手がいるからやめた方がいい」なんてアドバイスしてくる人は、意外と身近に多いものなんだよね。

弱者としてのスタートアップの戦略は、巨人が気づかないうちに(もしくは鼻で笑われてる間に)巨人の足元に局所戦で穴を掘り続けてすっ転ばせること、逆にいうと強者としての巨人の戦略は、そうやって局所戦に持ち込んでくるスタートアップをミートして足で踏み潰し続けること。

大手競合がいることも、市場が無いことも、自分たちが信じてやるべきことを、やめるような理由には別にならないです。やるべき理由より、やめるべき理由を人はたくさん思いつく。そういった意味では戦うべき敵は自分自身なのかもね。力の無いうちは、例え竹槍しかなくてもゲリラ戦で戦い続けるしかない。農民一揆のように。… READ MORE

物語を意識するということ

(社内wikiより)

お疲れ様です。家入です。 突然ですが引用します。

インターネットは、「伝える仕組み」です。いわば、人間の生み出す情報という「料理」をすばやくどこにでも届ける「お皿」です。ほんとうは、一番面白いのは、お皿に何をのせるかということのはずです。お皿自体には、ぼくはあまり興味がないのです。

15年前に発刊された糸井重里の「インターネット的」の一文です。 糸井さんはまたこうも言っています。

 (インターネットにおける)もうひとつの大切な鍵は「シェア」です。翻訳するなら、「おすそわけ」といったニュアンスでしょうか。(中略)  人や企業が、シェアということを、もっと大事にしていくようになったら、いままでの社会の仕組みが、ガラッと変わってしまうかもしれません。… READ MORE

パスを回す

「仲間が集まりません、どうしたら良いですか」なんて相談されたら「まずは誰かの仲間になって、何か手伝ってみたら」と答えます、いきなり自分のやりたいことだけを主張して仲間が集まるとなぜ思えるのかが不思議だけど、実際そう言った相談はとても多い。

パスを回すから自分にもまた誰かからパスが回ってくるわけで、ボールは誰にも渡さない、とにかく自分がゴールを決めたい、なんて人があまりにも多いように思う。

“自分らしさ”みたいなものを内側から描こう描こうとするから、自意識ばかりが肥大化して破裂しそうになる。逆に外側を埋めることで、自分の輪郭のようなものをぼんやりと浮かび上がらせるくらいが丁度良い気がします。… READ MORE

変化のしわ寄せ

時代と共にあらゆる産業の構造が変わってくことを絶望とも希望とも取らず、ただただ自分たちだからこそ出来ることをやっていきたいと思う、変化のしわ寄せに押しつぶされそうな人たちに対して、自分たちに何が出来るのか。小さな火を灯し続けたい。… READ MORE

性善説

自分にとって都合の良い他者しかこの世には存在しない、ということを勝手に期待し信じることを性善説とは呼ばない。人間は本来善でも悪でもあり(また、無く)、あえて言えば性善説とは、悪をも受け入れ全てを背負う覚悟みたいなことを言うんじゃないか。大抵の性善説信奉者はただただ自分勝手なだけなのよ。… READ MORE

努力根性論の連鎖

高校生の応援団のドキュメンタリーを見てたのだけど、こうやって努力・根性・精神論は連鎖していくのだなと思った、引きこもりで不登校の僕には全く理解ができない、でも最後はちょっと感動してしまった、やはり人間は結局のところそういったものが好きなのだ、だからこそ逃げ場を失う人が出てくる訳なのだけど。

いびって追い詰めて逃げ場を無くして、でもそこから這い上がり成長する話が、人間は好きなのだ。「お前のことを思って厳しく言ったが」なんて話が人間は好きなのだ。でも僕はどうしても、決して美談としては表には出てこない、「極端に厳しく追い詰めた結果、潰れてしまった人間」のことを考えてしまう。もちろん、潰れるならそれまでなのかもしれない。でも、果たして、潰す必要は本当にあったのか。… READ MORE

本を読むという行為

本を読むという行為は、絶対的な知識量を増やすというよりは、自分の知識を相対化するということだと思う。

「いかになにを知るか」では無く、「いかに自分がなにも知らないか、ということを知る」というかね。本を読めば読むほど、いかに自分が何も知らないかを知り、自信を喪失し、むしろ謙虚になっていくもんだ。世界は広い、知らないことだらけだ。

だから「俺は読書家だ、本を読まない奴はダメだ」みたいな発言をする人は、本質的には読書をしてないと思っているよ。… READ MORE

避けられない未来

今後も加速度的に進化をしていくテクノロジーを避けることはできない、そんな避けられない未来に対して、僕たちはどう言った態度であるべきか、ってことが大事だと思うんですよね。

インターネットの本質とはあらゆることの民主化であり、誰もが声をあげられ、繋がり会え、支え合える社会を作るために、インターネットは存在していると僕は信じていて。その先に待つのは優しい世界であって欲しいなーなんて思うんです。

ペパボとか、BASEとか、CAMPFIREとか、リバ邸とか、様々なサービスをやってきましたが、手段や歩む道はそれぞれ違えど、目指すゴールはそんな優しい世界なんじゃないかなあ、と。… READ MORE

大抵の挑戦は失敗する

なにか新しいことにチャレンジすると大抵の場合は失敗する。組織において失敗すると上司に怒られ、マイナス評価となる。上はまたその上に怒られるため、部下に「余計なことはするな」と命令し始める。最終的にはそうやって全ての人にとって「なにもしないこと」が正解となり、組織は腐っていく。

新しいことにチャレンジして失敗するやつが出たとする。「誰だあんな人間を採用したのは!」と人事や面接官が怒られる。そうなると人事や面接官にとっては、「無難な人間」の採用が正解となる。そうやって無難な人間が増えていき、イノベーションの起きない組織になっていく。

組織や上司に出来ることは「思い切り三振してこい!」とスタッフを打席に送り出し続けることなんだろう。三振して怒られ、連帯責任で怒られ、そんな組織じゃ誰も打席に立ちたがらないし、誰かが打席に立つことすら止めるだろう。大事なのは打率じゃない、どれだけ打席に立つかだってナンパ師が言ってた。… READ MORE

平等と公正の違い

平等と公正の違いで使われるこの図。プラットフォームとしてのあり方も左から右の図へと移行してきている。ツイッター社がヘイトスピーチへの対策を発表するなど、プラットフォームにおける”公正”とは、時代と共に変わっていくものだと思う。

プラットフォームを運営する僕らとしてもまた、公正とは何かを常に問い続けなければならない。公正とは全てのユーザーに等しく同じルールを強いることではなく、個々のケースで柔軟に対応し必要であれば手を差し伸べることなんだろう。それがたとえ不公平だと言われるのだとしても。

それはある種、国の枠を越えて広がっていくプラットフォームにおいて、国家的な役割が求められ始めてるということでもあるんだと思う。… READ MORE

CAMPFIRE WAY

CAMPFIRE WAYをつくって自ら社内中に貼りまくってスタッフに嫌がられています。

・ミッション(とるべき行動、果たすべき役割、なすべき貢献、存在理由、共通目的、私たちは何のために存在しているのか)

資金集めを民主化し、お金の偏りを無くし、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる

・ビジョン(あるべき姿、実現すべき世界、夢、ゴール、目標、私たちは何をするのか)

優しい革命をおこす

インターネットとはあらゆる権威を解体し民主化するものだと私たちは考えます。私たちはインターネットを通じて、革命を起こし、あらゆるものを個人の手の元に取り戻します。私たちは「CAMPFIRE」を通じて、クラウドファンディングという資金調達の民主化という革命を起こします。… READ MORE

ゲリラ戦

「才能ある若い奴らが名を売ることにも金儲けにも興味を一切持たず淡々とゲリラ戦を仕掛けてくる。対価を得て生業としている所謂”プロ”層からするとそんな若者こそが脅威であると共に興味深くもある」あるファッションデザイナーの友人が言ってた言葉だけどこれはいろんな分野にも当てはまるのではないか。

「金にも名声にも全く興味がない」といった価値観が理解できない世代からすれば不気味でしようがないだろう。

プロがプロたり得る部分はもちろん残りつつも、対価を得ているからプロ・趣味だからアマ、なんて単純な境目は溶けてなくなっていくのだろう、従来の構図がプロを頂点とする山だったとするならば、今はアマチュアだらけの海の底に圧倒的な才能を持った人間が蠢いているといった感じなのかもしれない。… READ MORE