起業芸術論

村上隆さんはすべてのアーティストは起業家である、と言った。逆もまたしかりで、すべての起業家はアーティストであると僕は言いたい。時代の文脈の中で事業を立ち上げ、世の中に投げかける。文脈を欠いたビジネスは薄っぺらさがすぐにばれ、客に選ばれずに消えていく。

物も情報もあふれてる今、面白そうだとか儲かりそうなだけで立ち上げるビジネスは淘汰される。過去を学び、時代を読み、自分がやるから意義があるものを。IT化であらゆるビジネスの障壁が下がり、新規参入や模倣が楽になる。その中で選ばれるものは文脈を持ったものになる。

怒りやコンプレックスを原動力にして、アーティストが作品をつくるようにビジネスをつくる。コンプレックスはあればあるほどいい。資本主義というキャンバスに絵の具をぶちまける。起業なんて特別なことじゃない。ものをつくることは自由を手に入れること。… READ MORE

曖昧になる世界

不安定な世の中、ソーシャルの浸透、グローバル化などであらゆる境界線が曖昧になる中で、自分を中心とした小さなコミュニティを作ろうとする動きが増える気がする。シェアハウスや私塾といったものもきっとそうだろう。会社や学校、国といったものが自分を守ってくれないことを知ってしまった。

頼りになると信じてたものが、あっけなく不景気や地震で壊れてしまうことを知ってしまった。いじめから学校が守ってくれないことを知ってしまった。鬱や過労死からも企業は守ってくれないよ。逃げ遅れる前にダッシュで逃げる。命を失うくらいなら立ち向かわなくていい。逃げた先に居場所を作ればいい。

最近感じるのはLivertyは自分の居場所を作るためのプラットフォーム型組織になりつつあるということ。自分の居場所を作るための場所。ある子は勝手に仲間を集めてウェブサービスを始めるし、ある子はシェアハウスを始める。自分なりの場所を模索しながらLiverty内で作りはじめている。… READ MORE

古くさいシステム

副業禁止なんて時代遅れの古臭いシステムが会社をダメにする。そんなことをするから、有能な人材が流出するんだよ。起業しても週二日は来てもらうとか、柔軟な対応をすれば引き続き会社に来てくれるし、感謝もされる。囲い込もうとするから逃げられる。

副業禁止規定なんてのは職業選択の自由に反する、一種の奴隷契約みたいなもんだ。… READ MORE

新刊、お金が教えてくれること

今回の出版で三冊目なんだけど、やはり本を出すというのはとても面白い。本屋さんを通じて、これまで知り合いになり得なかった地方の方々と繋がり、ぼくという人間を知ってもらえる。電書の時代は間違いなく来るが、リアルな本と場所によるつながりはより貴重になってくんだろう。

お目当ての商品はAmazonや楽天で簡単に買えるけど、偶然の出会いがそこにはあまり無い。もちろんレコメンド機能なんかはあるけどね。何気なく訪れた書店で、何気なく手にした一冊が、それからの人生を少しだけ変えてくれることって、ある。その出会いはまだネットではあまり実現出来ていない。

ふらりと寄った書店で何気なく手にとった、知らない人の本。そこから始まる出会いがあることをぼくは知ってるし、そこを通じてもっと多くの人たちと繋がりたい。それはtwitterやfacebookだけではきっと一生繋がりようが無かった人たちなんだよね。手にとってくれた皆さんに感謝です。… READ MORE

Liverty次の実験

Liverty次の実験はスクール事業。生き方や働き方、起業、技術、スキルをスパルタ風に叩き込みます笑。最終的には数千人のものづくり集団を作って、みんなで島に移り住みたい。妄想は広がる笑

ドロップアウトしちゃったダメな子のための逃げ場としての学校、アジール。Livertyは現代の駆け込み寺です。そして駆け込み長屋Liver邸も拡大していきます。

ダメな子をダメな子と自他ともに愛を持って認識するところから始まる。今の社会はダメな子を見て見ぬ振りをする。

あとはいつか小中学生のための起業、スキル塾をやりたいなあ。自分の生きる道を模索するのは、早すぎて困ることは無いよね。小中高で学べることがすべてじゃない。… READ MORE

スキルなんていらない

「アイデアだけはあるけど何のスキルもありません、って本当に良く寄せられる相談。アイデア単体には何の価値も無い。形にするのに自分が一から勉強するのも悪いことじゃないけど、センスが無いなら時間の無駄だからさっさと仲間を巻き込んだ方が早い。熱く夢やアイデアを語ってフォロワーを巻き込む。

そもそも起業するのにスキルなんて全く必要無い。ぼくはたまたま開発やデザインがうっすら出来るけど、それも初心者本を読み込んだレベル。経営歴10年超えるけど、未だにエクセルはセルに色つけるレベル笑。ワードもパワポも出来ないし、決算書だって読めない。でもそれが得意な仲間がたくさんいる。… READ MORE

打席に立ち続ける

打席に立ち続けることが大事。本当にそう思う。打席に立ち続けて、振り逃げしてでも、デッドボール受けてでも塁に出て。それの繰り返しだよな。僕は投資する時には事業じゃなく人を見る。何をやるのかは正直あまり興味が無い。よそ見もせず心折れずに打席に立ち続けられる人間を応援したい。

結局、打率じゃなくて打数なんだよね。そりゃ少ない打席で一発ホームランの方がかっこいいけどさ、まあそんなのそうそうない。そもそも人生の中でそんなに打席に立つチャンスがあるわけじゃない中、選んでる場合じゃないよね。打率を上げようとするから、何も動けなくなる。打率なんて低くていいよ。

起業家なんて一発ホームラン狙いのバクチの様に見られがちだけど、結局最終的にちゃんと結果を出してるのってコツコツ打席に立ち続けた人。先ほどのインタビューの進太郎君だってそう。事業を撤退したりしながら最終的にバイアウトという大成功を手にした。そして二度目の起業を0からしようとしてる。… READ MORE

私とはなにか

平野啓一郎「私とはなにか」「空白を満たしなさい」読了。分人主義という考え方はとても面白い。人は多数の顔を持っている。友人に見せる顔、家族に見せる顔、恋人に見せる顔…。それらの顔は作られたり使い分けたり演じてる訳ではなく、どれも本当の自分だ。付き合う人間の数分、自分の分人がいる。

空白を〜では、自殺とは何かを分人主義で解明しようとしてる。自殺とは、死を切望する1つの分人を消す為に、自分の全存在を抹殺する行為なのではないか、と。自殺願望を持つ自分も、愛や希望の為に生きたいと願う自分も、全部本当の自分。たった一人の自分を消すために、全存在を抹殺する必要は無い。

人は様々な理由で死を望む。いじめにあったり、就活という同調圧力に負けたり、奴隷の様に働かされたり。死を切望する自分も1人の自分。だけどその1人の為に、全存在を抹殺しなくたっていい。死ぬくらいなら逃げろ。逃げて、また違う社会の中で新しい自分を作ればいい。… READ MORE

失うものが無い強さ

社会人経験を積んでから起業すべきか、学生時代に起業しちゃうか。正解なんてないけど、起業を志すなら早けりゃ早いほど良いと僕は思ってるよ。結婚出産、親の介護、体力の低下…。どんどんハードルも失敗した時のリスクもでかくなる。だったらさっさと若いうちにチャレンジして失敗した方がいい。

うちは超貧乏だったから僕は就職からの起業だったけど、それでも22歳という割と若い年齢で飛び出して起業して良かったと思ってる。というか会社になじめなかっただけなんだけどね。もちろんチャレンジするのに年齢なんか関係無いけど、戦いながら守るべきものを守るというのは結構大変だ。

起業したい子の相談によく乗る。学生や社会人1〜2年の若い子の背中は崖からつき落とす勢いでグイグイ押すけど、妻子持ち40代の背中はさすがに押せないや。守るべきものを守るためにまずいくら必要なのか考えよう、お金は大事だよ、なんて保険のCMの様なアドバイスしか僕には出来ない。… READ MORE

逃げ場としての学校

「家入の発言は、嫌でも毎日会社で社会を回して、神経をすり減らして生きている人の存在を忘れている」という意見をいただいた。なるほどなー。でも、忘れるも何も僕はそういった方々をむしろ尊敬しているし、そんな生き方を否定するつもりも無い。そもそも否定出来るほどお前は偉いのか。笑。赤の他人はともかく、友人が疲れてるなら「逃げてもいいんだよ」と声をかけてあげるよね。そのくらいの感じ。一般化出来ないのは自分でも解ってる。

仕事や就活やイジメで鬱になったり死を選ぶくらいなら逃げろと。自由になれと。友人には言ってあげたいよね。そりゃ皆が皆そんな生き方したら社会は滅ぶよ笑。一般化して物事を語るんじゃない、友人の顔を思い浮かべるんだよ。僕の周りにいる少数の人たちに僕の言葉が届けば、それでいい。… READ MORE

吸収力

僕が若い子を好きなのは変化の早さと吸収力のやばさを知ってるから。「何も出来ないし何したいかもわからない」と言う20歳の子が二週間で別人の様にエンジニアとして成長する。「こんな僕を信じてくれたからです」と彼は言うけど僕は何もしてない。信じられるだけの行動を彼自らがとった結果。

僕も21でロリポップを立ち上げた時はそんな感じだったなあ、と思い出すと共に、今はその吸収力はもう無いな、とも感じる。だったら僕は僕が経てきた経験の中で、教えられる事を教える事で、若い子を育てたい。そして一緒にものを作りたい。それが年長者の役割だと思ってる。発言がジジイみたいだな。

ソーシャルの中で本当に気持ち悪いと思うのが、年長者による若者いびり。彼らは「教育だ、正当な批判だ」と言うけど、そこに良心の無いアカの他人からの苦言はいわゆる「可愛がり」にしか見えない。迎合する必要は無いけど、叱咤も教育も身近な人間が愛を持ってやるから説得力を持つんだよ。… READ MORE

僕が若い子を好きな理由

同世代や上世代の経営者の「ゆとり世代の若者は…」という愚痴を良く聞くね。面接ドタキャン当たり前、将来の夢も向上心も無い、受け身的、etc…。でもさ、いつまでも嘆いたり頭ごなしに叱った所で何も変わらない。変に迎合する必要はないけど、ちゃんと付き合いたいなら理解する所から始めないと。

ゆとり世代は常識が無いなんて言うけど、そもそも常識なんてその時代の社会の中で共有される、どこぞの誰かが作った匿名の仕組みな訳で。時代が変われば通用しないのは当たり前。そこを理解せずに頭ごなしに「常識が無い、マナーがなってない」なんて言う大人に誰がついてくかって話しだよな。

いわゆるゆとり世代ってのは大人になるまでにバブル崩壊、阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災なんてのを経験してる訳で。お金があれば幸せ、なんて、真っ赤な嘘だと気づいちゃってる。震災で全部あっけなく壊れちゃうのを知っている。社会を構成する”常識”が根底から崩れてしまってる。… READ MORE

フロー人脈

人の付き合いなんてストックするんじゃなくてフローでどんどん回す。死んだ人脈なんて貯め込んだって意味ないよね。必要な時に思い出してもらえる人間になれたらそれでいい。名刺なんてバンバン捨てたら良いし、名刺交換会なんてのも行かなくていい。必要な時に必要な人とはまたどこかで出会うから。

本当の友人や大事な人なんてのは、毎週飲み歩く仲じゃなく、例え三年顔を合わせなくてもお互いの事を思い合える仲のことを言うんだよ。慣れきった関係は安心するし居心地良いけど思考停止を招く。そんな関係なんて一方的に断ち切っていっちゃえ。

僕が人脈という言葉が嫌いなのは、それを金脈と勘違いしている人が多いから。そんな付き合い方をして有名人や金持ちの知り合いをたくさん作った所で薄っぺらいのは見透かされてるよ。誰々を知ってる、では無く、逆に他人から紹介したいと思ってもらえる人間になりたいよね。… READ MORE

一億総クリエイター時代

立ち上がりからのスピードが重要なスタートアップこそ、広報PR担当を入れるべきだと思う。エンジニアなどに比べプライオリティ低く考えられがちだけどね。傭兵みたいにスタートアップを渡り歩くPRがいても面白いかもしれない。

良いサービスなのに人知れず消えてくものが多い。良いものを作れば自然と広がるなんて幻想は捨てた方がいい。物余りの時代、人は機能では無く物語に惹かれ物を選ぶ。物語を紡ぎ、語る人間が必要。ただ広告宣伝費をかけるんじゃなくてね。

ネットやSNSの浸透で個を中心とした小さな経済圏が増えている。これはetsyの伸びでも明らかで、一品ものの作品を少しずつ売るクリエイターが急増している。少数の作り手が大儲けする時代は終わり、買い手より作り手の数が上回る時代がくる。これは音楽も出版もファッションも同じなんじゃないか。… READ MORE

根拠の無い自信

茂木さんが成功者の条件として「根拠の無い自信」と「努力」を挙げていて、なるほどなあと思ったよ。大人になるにつれて、むしろ根拠の無い不安ばかり増大していくもんな。「社会とはこういうもんだ、大人になるってこういうことだ」何処かの誰かが作った常識という仕組みは、自信を奪う様に出来ている。

今までスタートアップに40社ほど投資してきたけど、結局投資するかどうかの判断ってビジネスモデル云々よりも「心が折れない人間かどうか」な気がする。折れさえしなければ何度でも立ち上がれる。「根拠の無い自信」を持った人は強い。障壁を突破する力はある種の勘違いだったりする。

根拠の無い自信とは逆の、根拠の無い漠然とした不安ってのもあるよね。周囲の目や失敗した時のリスクなんてのを実際より大きく捉えがちだけど、目を見開いて対峙してみれば対した事無いことが解る。何が不安なのかを知ろうともせずにただ不安だ不安だと思い込んでるだけ。お化けと同じだね。… READ MORE