All posts tagged “逃げ場

努力根性論の連鎖

高校生の応援団のドキュメンタリーを見てたのだけど、こうやって努力・根性・精神論は連鎖していくのだなと思った、引きこもりで不登校の僕には全く理解ができない、でも最後はちょっと感動してしまった、やはり人間は結局のところそういったものが好きなのだ、だからこそ逃げ場を失う人が出てくる訳なのだけど。

いびって追い詰めて逃げ場を無くして、でもそこから這い上がり成長する話が、人間は好きなのだ。「お前のことを思って厳しく言ったが」なんて話が人間は好きなのだ。でも僕はどうしても、決して美談としては表には出てこない、「極端に厳しく追い詰めた結果、潰れてしまった人間」のことを考えてしまう。もちろん、潰れるならそれまでなのかもしれない。でも、果たして、潰す必要は本当にあったのか。… READ MORE

防衛本能

家入は「逃げろ」と言うが、俺たちに逃げ場なんて何処にも無い、という声を聞くことも多い。僕らは僕らで居場所を作っているけど、居場所や逃げ場の少なさは今の社会の問題の一つだと思う。リアルでもネットでも緩く繋がりを作っていけばそこが居場所になってくこともある。自立とは一人で生きてくことじゃなく、頼れる人をたくさん作ること。

弱い小動物は群れて寄り添いあいながら生き、強い動物を前にした時は全力で逃げるでしょ。動物は知っている。群れること、逃げることは恥ずかしい事じゃない、立派な防衛本能なんだよね。立ち向かうことが美徳だと、誰が決めたんだろうね。… READ MORE

ああ死に亭

目覚めるといつだって世界は灰色で目の前には絶望しか無いんだけどのそのそと布団から這い出して何とか人と会うことで少しずつ一日が動き出す。他人や居場所との関係性の中にのみ色んな顔の自分が存在する訳で、どれだけ孤独に本当の自分なんてものを見つめてみてもそこには空虚しか無い訳です。

ああ死にてえ、と布団から出られない自分もまた自分。まあそんな俺も悪くねえな、と自分を受け入れて好きになることが出来れば、他人の怠惰もまた許すことができる。そしてそんなお互いを許容出来る居場所があればなんとか絶望の中でも生きていけるよね。自分を探すより、居場所を探す、居場所を作る。

友人に見せる顔、親に見せる顔、上司に見せる顔、ネット上の顔。それぞれ違う様に見えるどの顔もが本当の自分。タマネギをどこまでも剥いてもタマネギな様に、自分探しをしたところで本当の自分なんて見つからない。この広い世界のなかで、自分にも他人にも優しくなれる場所はきっとどこかにある。… READ MORE

311

震災から二年。情けないことにこれまで直視することを避けて来た。そしてそれを悔やんでるけど時は戻らない。現地で目を見開いて、匂いを嗅いで、肌で感じて、これから僕が出来ることを形にしていきたい。二年前には持ってなかったものが、今はある。救うなんておこがましいけど、繋ぐ事は出来るはず。

石巻市の追悼式に行ってさ、僕の目の前にいるたくさんのじいちゃんばあちゃんの後ろ姿を見て「ああ、日本にはこんなにお年寄りがいるんだな」と思ったよ。いや当たり前なんだけど、普段見ているIT世界では接する事も無いからね。これからの社会でこの世代とどう接がってくかはとても重要だなと再認識。… READ MORE

曖昧になる世界

不安定な世の中、ソーシャルの浸透、グローバル化などであらゆる境界線が曖昧になる中で、自分を中心とした小さなコミュニティを作ろうとする動きが増える気がする。シェアハウスや私塾といったものもきっとそうだろう。会社や学校、国といったものが自分を守ってくれないことを知ってしまった。

頼りになると信じてたものが、あっけなく不景気や地震で壊れてしまうことを知ってしまった。いじめから学校が守ってくれないことを知ってしまった。鬱や過労死からも企業は守ってくれないよ。逃げ遅れる前にダッシュで逃げる。命を失うくらいなら立ち向かわなくていい。逃げた先に居場所を作ればいい。

最近感じるのはLivertyは自分の居場所を作るためのプラットフォーム型組織になりつつあるということ。自分の居場所を作るための場所。ある子は勝手に仲間を集めてウェブサービスを始めるし、ある子はシェアハウスを始める。自分なりの場所を模索しながらLiverty内で作りはじめている。… READ MORE