All posts tagged “ビジネス

表現としてのビジネス

「この時代に、自分はこう思い、こう表現しました」という形が、ある人は歌であり、ある人は絵画であり、ある人は映像であり、その延長線上にビジネスはあるのだと信じています。社会が大きな池だとするならば、そこにどんな石を投げ入れるのか。その投げ入れて起きた波紋こそが表現なのではないかと。

この時代に、何を感じ、何を信じ、何のために自分は動くのか。その本質からぶれさえしなければ、何を表現とするかは自由なのだと信じたい。… READ MORE

「身近な誰か」に向けて「手紙を書くように」作るサービスのほうがいい

僕はこれまで「ロリポップ」「CAMPFIRE」「BASE」などのサービスを立ち上げてきました。ご存知の人はわかるように、僕が作る、もしくは立ち上げに携わったサービスは、すべて地味なんです。全然ハデじゃない。

なぜ地味になってしまうのでしょうか。もちろん、そもそも僕自身が地味だということもありますが、何より、ややこしくない、シンプルなビジネスが好きというのがあると思います。

たとえば、ペパボ時代に立ち上げた「ロリポップ」は、月額250円でサーバーを貸します、というものでした。これは、「使う人からお金をもらう」「その対価としてサーバを貸す」というものであり、構造が非常にシンプルでわかりやすいのです。… READ MORE

どこかの芝生は青い

もっと綺麗になる必要も、もっと幸せになる必要も、もっとモテる必要も、もっと年収があがる必要も、もっと自分らしくある必要も、全く無いんだからな!周りを見渡せばそんな情報ばかり、それは欲望を作り出してお金に変える仕組み、これを僕は「どこかの芝生は青い」システムと呼んでいる(今つけた)

「あなたはこんなところにいるべきじゃない、もっとあなたらしくいられる場所がどこかにある」なんて嘘っぱちの夢や希望を見せて欲望という名のニーズをマネタイズするのはビジネスにおける常套手段だからな!気をつけろ!… READ MORE

手紙を書くように

身近な人の顔を思い浮かべて、手紙を書くようにビジネスをつくる。何かをやろうとする時に、喜ばせたい誰かの顔が思い浮かばないものは、結局誰にも刺さらないと僕は思ってるよ。

例えば自分の親や友人が喜んでくれるようなことをしたいなーと思う時にF1層だのターゲティングだのマーケティングだなんて言葉は出てこないはずなんだな。そうやって綺麗な言葉で匿名化されて、誰に刺さってるのか良くわからない物がこの世の中には氾濫している。… READ MORE

起業するなら哲学を

起業をしたい子には、ビジネス本では無く、宗教や哲学本をお勧めするなあ。経営は結局のところ、他人や自分の心とどう向き合うか、が大半だから。宗教は最古の組織体でもある訳だしね。後は社会学本もお勧めかな。起業とは、社会や時代という大きな物語の中に、自分の物語を重ねることだから。

哲学や宗教本には別に答えなんて何も書いてないよ。何かやりたいけど何をしたら良いのかわからない、なんて子は、自分自身の物語が欠如していると思う。自分が起業などしなくても回るこの世の中で、あえて何かをやる意味や自分とは何かを考え物語を再構築する。そして宗教ではなく自身の物語を信仰する。

かつて宗教を信仰し信仰対象を絶対化することで、人は死や悩みや理不尽な事を相対化させ乗り越えてきた訳だけど、起業とは自身の物語にそれを求めることなんだと思う。即ち、コンプレックスや過去の辛い出来事を自分の物語の中で相対化させることで、その人だからこそやる意義のある事業が生まれる。… READ MORE

旅する本屋

旅する本企画をさらに深化させて、旅する本屋が出来ないかと妄想中。本を旅立たせたい人と、本のホームステイ先をマッチングする本屋さん。本を通じて知らない人同士が繋がって行く。リアル書籍だからこそ出来ることを追い求めたい。本が好きだから。ブクログを作ったのもそんな気持ち。

書籍の電子化は遅れつつも必ず進んでいく。その中でリアル書籍は高級嗜好品やコミュニケーションツールに変化して残っていくだろう。そう考えると書籍の役割が印刷革命期にまた戻りつつあるんじゃないかとも思う。そんな中で出来ること。まだまだたくさんある。

手製本がこの数年少しずつ盛り上がってきてるけど、少数部の手製本を講演などとセットで自ら手売りするのも面白いと思う。電子や取次ぎを通さないからこそ出来る書籍ビジネス。まだまだ可能性はある。… READ MORE

アマゾンより早いハヤゾン

ちょっと前にLivertyで一瞬だけやった「ハヤゾン」というサービス。これは「Amazonより早く本が届く」を売りにしていて、実際注文があると3時間くらいで届く。どうやってたか種明かしすると、うちのスタッフが本屋に張り付いていて、注文があるとそこで購入して自転車で届ける笑。

ハヤゾンの種明かしをすると「なんだバカバカしい」と思われるかもしれないが、これはこれでとても画期的だったと今でも思っているし、「今すぐ読みたい!」なんて、実際使いたいと思う時が多々ある。本屋があるんだから、在庫や倉庫なんていらないじゃん!という発想。

Livertyでやっていた、おつかいをお願いしたい人と、近隣で暇してる学生をマッチングする「僕のおつかい」も同様のサービス。今は一旦休止中だけど、アプリさえ出来れば、普通にタバコとかクリーニングをお願いしたいなあ、と思う。人さえいれば(自分含む)立ち上げられるビジネスって最強。… READ MORE

起業芸術論

村上隆さんはすべてのアーティストは起業家である、と言った。逆もまたしかりで、すべての起業家はアーティストであると僕は言いたい。時代の文脈の中で事業を立ち上げ、世の中に投げかける。文脈を欠いたビジネスは薄っぺらさがすぐにばれ、客に選ばれずに消えていく。

物も情報もあふれてる今、面白そうだとか儲かりそうなだけで立ち上げるビジネスは淘汰される。過去を学び、時代を読み、自分がやるから意義があるものを。IT化であらゆるビジネスの障壁が下がり、新規参入や模倣が楽になる。その中で選ばれるものは文脈を持ったものになる。

怒りやコンプレックスを原動力にして、アーティストが作品をつくるようにビジネスをつくる。コンプレックスはあればあるほどいい。資本主義というキャンバスに絵の具をぶちまける。起業なんて特別なことじゃない。ものをつくることは自由を手に入れること。… READ MORE

いま興味のあること

いまビジネスも含めて興味のあること。空き家、大学、出版社、物々交換、地域通貨、定期販売、オンラインサロン。辺りを重点的に調査中。

いつものごとく興味はどんどん移り変わっていくので、それぞれが形になるかどうかは解らないけど、仕込んだものが後日、線となって繋がる瞬間がたまらなく楽しいんだよな。

雨風さえ凌げればそれで良いから、空き家はもうお洒落リノベーションをせずに都内でも月2万くらいで提供してくれたら良いのにな。僕らの体なんかはそこに置きざりにして、オンラインに思考を流通させ繋がりあう。まあ勝手に言ってるだけだと説得力無いので家主もハッピーな形を考えなきゃいけないね。… READ MORE

採用するアイデア

採用するアイデア、しないアイデアの判別の基準って何ですか?とよく聞かれる。単純に言っちゃうと面白いかどうかなんだけど、あえて僕らが何かをやらなくても地球は周り続ける中で、僕らがあえてやる意義、そしてやる以上は良くも悪くも波紋を起こせるものじゃなきゃ意味が無いと思ってる。

ウェブって参入障壁低いから、どんどん新しいサービス、ビジネスが出てくるけど、面白いアイデアが知らない間に消滅してくのはとても悲しい。僕は今のポジションで出来る事をやるしかないしむしろ利用してくけど、逆にそれを利用したいと思う人がいるならガンガン僕のとこ来たらいいと思う。

とか言ってもなかなかメッセージ返事出来てなくてすいません…と。… READ MORE

ゲリラ戦

こんなんじゃビジネスにならない、と固定観念の塊の経営者は意外と多い。だからこそチャンスはまだまだあるんだけどね。こんなんじゃ上手くいかない、利益なんて出る訳が無い、同業他社にそう思われたら勝ち。他人の想像出来ない場所で価値を作り利益を作る。若く力がない内はゲリラ戦で戦うしかない… READ MORE

ストーリー

運営者、製作者の顔が見えないウェブサービスは駄目だ。誰が、何故、そのサービスをやる必要があったのか。ストーリーの無い物には魅力が無い。今の時代、誰でもちょっと勉強すれば何でも作れちゃうからね。

ビジネスも同じ。顔が見えない会社が多い。もっと社長なりなんなりが顔を出してメッセージを発すべき。「俺が」「こんな想いで」「こんなことやってます!」小さい会社でも大会社でも関係無い。その想いに人が集まる。… READ MORE

逆算思考

【質問】月10万の仕事・・・私なりにあれから考えましたが有効な考えが思い浮かばず。家入さんは月10万の仕事、例えばどういった仕事をお考えですか?

質問への回答。月10万の仕事の作り方(の考え方)。逆算するんだよ。1) 今月給30万貰ってる人なら、1/3、要するに営業日で考えると10万を7日で稼げばいいから、土日を使って出来る事を考える。2) 10万を30日で割ると1日3000円。1日3000円稼ぐビジネスを考える。

1日3000円を稼ぐ為に、10人のお客さんから300円ずつ貰えるビジネスを考えてみる。こう考えてくと意外と出来そうじゃない?これに限らず、目標の前に立ち止まったら、いったん逆算して細かくして考えるといいよ。まずはそこから始めてみよう。何をやるかはその後でもいい。… READ MORE

やばい輸入直送サービス「セブマート」

我らがハイパーインターネッツの最終兵器インターン、@yurikokai と @0q7 がなんかいつの間にやら新しいサービスを立ち上げてました。

輸入直送サービス「セブマート」

物価の安いフィリピンで、あなたが欲しい物を私がお得に買ってきます!ユリコカイの輸入直送サービス、セブマート

開始して翌日には予定販売数がオーバーしちゃってもう終了してしまったみたいだけど。恐るべし。

主に企画したyurikokaiが今セブ島に語学留学に行ってるんだけど、そんな彼女に、酔った僕が電話で「せっかくセブにいるんだから、その間に一個でもサービス作って帰ってこい」と言ったらしく、それを受けて立ち上げたサービスらしい。なんと馬鹿正直な。僕、覚えてないし。ごめん。… READ MORE

紡ぐ言葉

日本は海外に文化を切り売りしてくくらいしか生き延びる道は無いって数年前から思ってたんだけど、それと、最近僕が良く言ってる個人を切り売りして生きてくってのは似てるのかもしれないなーとか考えてる。

僕が点でやってる事を繋ぐ言葉が欲しい。

ペパボでやってきた事、最近個人で実験的にやってる切り売り生活実験、それをプラットフォーム化してビジネスに出来ないかの考察、スタートアップへの投資、カフェなど遊び場のプロデュース、そしてクラウドファンディング・キャンプファイヤー。それぞれは今はまだ点でしか無いけど、紡ぐ言葉がきっとあるはず。

学費パトロンもただの人助け慈善事業だとは思ってない。支援された意識の高い学生の有効活用(言葉悪いな)、継続させて運営していく為のビジネス化、そこで構築されたマイクロパトロンモデルの他への展開。僕ら側にもメリットがあるから動いてる。綺麗事だけじゃ継続出来ない。元も子もないけどさ。… READ MORE