一億総クリエイター時代のジレンマ

イケダハヤト君の言葉は過激すぎるので諸手を挙げて賛成しづらいが、ライターに限らずクリエイティブ業界は二極化していくという話なら理解できる。 → 『紙のライターよ、「文章の巧さ」を誇る暇があるなら「マネタイズ」を頑張りなさい – http://t.co/LEIBeawSVU

ライター業界、デザイン業界、映像業界…クリエイティブな業界の人材は今後二極化していくだろう。つまり、経験や独創性が付加価値となり高単価で食えていく人と、クラウドソーシングなどの普及で買い叩かれ低単価で仕事を受注していく(せざるを得ない)人だ。グローバル化などの影響もあるだろう。

経験や独創性、コミュ能力などの付加価値を自ら築いていかなければ、クライアントに買い叩かれてしまう。そのことをイケダ君は「マネタイズ」と言ってるのかもね。クラウドソーシングの普及などで、従来のプロとアマの境い目が極めて曖昧になっていく時代には、質の高さだけじゃ食べていけなくなる。

クリエイターの単価を守るために、例えばハリウッドの様にユニオンを結成するのもひとつかもしれない(既にあるのかな)けどね。それでもそこを通さずに発注するクライアント、受注するクリエイターは出てくるだろう。そんな時代で生き抜くためには、付加価値を自ら作っていくしかない。

クリエイター業界への参入障壁が下がったのはとても良いことだと僕は思うけど、それは要するに単価や仕事を選ばない若い人が業界にわんさか入ってくるということだ。それは発注側も同じ。それをどうとるか、その中でどうあなたは振る舞いますか、って話かな。一億総クリエイター時代のジレンマ。