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“創造的であれ”という呪い

「これはいかん」気もするが、むしろ「これはいかん」と言われ続けた結果のような気もしてなんとも…うーん

Adobeの若年層(12-18歳)に関する衝撃的な調査発表。- Togetterまとめ https://togetter.com/li/1130045

「創造的・個性的であれ」「夢を持て」なんてのはそりゃそうだと思うが、叶えられなかった大人の夢を、下の世代に呪いのようにバトンタッチし続けた結果のような。子供に限らず僕は不必要に上の様な言葉で煽らないよう気をつけているつもり。創造的でなくとも目の前の仕事に打ちこむ態度は美しいですよ

僕自身、未だにかつて大人に言われ続けた「個性的であれ」「大きな夢を持て」みたいな言葉に呪われ続けてる気がするよ。他者に無理やり膨らまされる、中身のない自意識は、風船のように破裂寸前までパンパンになってしまう。子供にそれを強いるのは、あまりにも辛いことだ。… READ MORE

ミスiDの審査員として

ミスiD 2016の審査員をさせていただきました。

ミスiDに応募してくる子たちは「私なんて本当にダメダメだし生きていてすいません…」みたいな子から「私が可愛いことは私自身がよくわかっています!みなさんも私のこと好きですよね!」みたいな子までいて、本当に振り幅が大きい。スターはカオスの中から生まれるということを実感する。

審査員を引き受けるまでは「夢や希望を見せるという行為は残酷であり罪深い」と思っていたが、審査会場に来て震えて泣きはじめる子たちを見ていると「ああ、夢にすがらなきゃ生きていけない子たちもいるのだ」ということを思い知った。ミスiDはそう行った子たちのよすがとなっている。… READ MORE

諦めるとは

選択肢の多さがむしろ人を苦しめるなんてことは往々にしてある訳で、いろんなことを諦めざるをえない境地まで行き着くと、逆に生き方を楽にすることもある。諦めるとは明らかにすることでもある。????

あれも出来るこれも出来る、なんて夢を見ることはとても苦しいので、個人的には夢なんて全くもっていらない(むしろ害悪になることも多い)と思ってて、いまやれることをやる、それだけでいいと思ってるし、そういう態度で生きている人は美しいなあと思う

ここら辺の価値観は前の自分とは変わってきてる部分でもあって、夢を見せたり夢を煽ることほど罪深いことは無いな、と今は思っている、夢を見たけど叶わなかった大多数の存在を無視して「夢は叶う、夢は素晴らしい」なんてこと、嘘でも言いたくない… READ MORE

どこかの芝生は青い

もっと綺麗になる必要も、もっと幸せになる必要も、もっとモテる必要も、もっと年収があがる必要も、もっと自分らしくある必要も、全く無いんだからな!周りを見渡せばそんな情報ばかり、それは欲望を作り出してお金に変える仕組み、これを僕は「どこかの芝生は青い」システムと呼んでいる(今つけた)

「あなたはこんなところにいるべきじゃない、もっとあなたらしくいられる場所がどこかにある」なんて嘘っぱちの夢や希望を見せて欲望という名のニーズをマネタイズするのはビジネスにおける常套手段だからな!気をつけろ!… READ MORE

おにぎりを握る

いろんなことが複雑になり過ぎていて、例えば自分の給与がどういう経緯を経て口座に振り込まれてるのか全くわからない。わざわざ誰も説明したりしないしね。そこでね、例えばおにぎり屋さんみたいな小商いをやってみたらいいんだと思う。俺握る、お前買う、以上。大人のキッザニアとかも良いかもね。

僕が引きこもりから脱するきっかけになったのが新聞配達だったんだよね。ただ毎朝配るだけ。スキルもコミュ力もいらない。んでたまに早起きな爺ちゃんに「ありがとう」とか言われる訳。もちろん遅れて怒られることもあったけど。働く、なんてのは、社会との小さな結び目を作ってくことなんだと思う。

「働く」とは、生活の手段であるとともに、「自分とは何か?」という社会への帰属にも繋がる行為。仕事で後者が満たされない時、人は諦めや虚しさを覚える。やりたいことがない、本当の自分じゃない、自分は必要とされてない、なんて。それは社会との結び目がほどけようとしてる状態。だから焦る。… READ MORE

ビール飲みます

「将来こんなことやりたいんです!」と相談しに来る子には「じゃあその為に昨日はなにをしたのか、今日この後なにをするのか」を聞くよ。意地悪とかじゃなくて、結局のところ日々の積み重ねでしか世界は変えられないんだよね。行動無き夢はただの妄想でしかない。

ぼく?ぼくはビール飲みます。… READ MORE

大ボラ

ティムバートンのビッグフィッシュを観た。ビッグフィッシュとは大ボラ吹きの意らしいのだけど、日本でも同様に「逃した魚は大きい」「話に尾ひれがつく」なんて魚にまつわる言い回しがあるのは面白いなあ。「釣り」もそうか。

大ボラは時としてクリエイティブだ。かつて旧日本軍の財宝を探しているというトレジャーハンターに騙されたことがあるのだけど笑、今でも地球の何処かで穴を掘り続けてるのでは無いかと思っている。僕を魅了し出資をさせた、あの時の話が完全に大ボラだとするなら、それは本当にクリエイティブだった。

まあ現実と妄想の境い目なんて曖昧で、未来が計画通りに行くか、自分や他人の記憶が現実に即しているのか、なんて確認しようも無い以上、”たった今”以外の未来や過去の話は全てホラとも言える。ホラであることを前提として、それを一方的に信じるか信じないか、ただそれだけのことなんだな。… READ MORE

死の気配

人の死に触れて思うのが、死の気配みたいなものだ。普段はみんな目を背け、気付かないふりをして生きているが、死の気配は常に人のそばにある。身近な人の死によってしかそれを思い出せないのは悲しいが、その死に意味があるとするなら、そういうことなんだと思う。生きるとは、死を感じること。

街中では恋の歌が流れ、雑誌や本には夢や希望の文字だらけ。別に悪いことじゃ無いが、それは死の気配を意識したくない人間が求めるからなんだな。そういった言葉でラッピングして見えないようにしたところで、死の気配からは逃げられない。夢を持つほど、幸せであるほど、死の気配は大きくなっていく。

死にたい、と願う気持ちは、死の気配の端に触れている。死を考え、死を感じて生きる。夢や希望だけを見て、死の気配に気づかないふりをして生きるより、よほど健全な気もする。生きたくてもあっさり死んじゃう人も、死にたくても死ねない人もいる。死ぬときは死ぬんだよね。僕らは死ぬ為に生きている。… READ MORE

いや知らんけど

扠も扠も人間の一世はがてんの行ぬは元よりの事、うんのわるいものはふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり。それとくらべては私などは、うんがつよくなにほど死ぬる場へでゝもしなれず、じぶんでしのふと思ふても又いきねばならん事になり… – 坂本龍馬

毎朝同じ道を通り、毎晩同じ道を帰る。せめて道の途中でハプニングなど起きれば人生に彩りを添えるかもしれないが。んなこともそうそうアルワケ無くて。んだつたらどうするの。彩りを外に期待するのか。それとも期待出来ないものに依存するのでは無く自分が変わるのか。それは委ねられている、常に。

繰り返しの糞つまんね毎日を送る自分が明日も生きてる保証なんて無い中でもうクリスマスや年越しの心配や老いた親の行く末や自分の将来を考えるとかちゃんちゃらおかしいその一方で蝉が鳴いて糞眠れない朝を迎えやはり布団から出たくねえ糞蝉蝉蝉なんてことを思いながらまあそんな人生も悪くないなと。… READ MORE

未来のことは未来の自分に託しちゃえ

夢はなんですか?と問われると「無い」と答える。大きな夢を持つことは素敵だけど、夢に縛られて身動きが取れなくなってる人もいるよね。夢を持て、なんて子供の頃から大人に言われすぎた。夢を持たなきゃ、と強迫観念に囚われるよりも、ただ目の前のことを夢中にやれたらそれでいいんじゃないかなあ。

大きな夢なんか無くたって、ひとつひとつ目の前のことに前のめりで取り組んでたら道は見えてくる。興味のあることを点でやってけば、後で振り返った時にその点は線でつながってたりする。ただ何も考えず興味の赴くままやりたいことをやればいい。今やってることの意味は、後にならないとわからない。

今やってること、今起きている出来事の意味は将来がつくる。生きているだけで色んなことがあるけど、それが意味があることかどうかなんて、未来にならないとわからない。逆に言えば、意味あるものにするも無意味なものにするも自分次第だし、そう考えたらどんな辛いことも乗り越えられるよね。… READ MORE

可愛いは作れるが、作り物は壊れる

着飾り見栄をはり自分を作り大きく見せることはとても疲れる。もうね、疲れることなんてみんなしなくていいと思うんだよね。大きいことはいいことだ、なんて嘘です。人が張りぼてばかり作り続けた結果どうなったか。張りぼては大きいほど壊れた時のダメージはでかい。可愛いは作れるが作り物は壊れる笑

人は認めて欲しくて嘘をつき、もてたくて嘘をつき、救われたくて嘘をつき、お金欲しさに嘘をつき、プライドの為に嘘をつき、夢の為に嘘をつく。ああこの世は嘘で出来ている。自分自身すら騙し、嘘に嘘で対抗するから疲れる。このままだと僕もあなたもみんな疲れて死んでしまうよ。

コンプレックスや妬みを隠そうとするから自分にも外にも嘘をつく。見栄を張る。だったらさっさと晒してしまって相対化してしまえば嘘をつかずに済む。… READ MORE

僕が若い子を好きな理由

同世代や上世代の経営者の「ゆとり世代の若者は…」という愚痴を良く聞くね。面接ドタキャン当たり前、将来の夢も向上心も無い、受け身的、etc…。でもさ、いつまでも嘆いたり頭ごなしに叱った所で何も変わらない。変に迎合する必要はないけど、ちゃんと付き合いたいなら理解する所から始めないと。

ゆとり世代は常識が無いなんて言うけど、そもそも常識なんてその時代の社会の中で共有される、どこぞの誰かが作った匿名の仕組みな訳で。時代が変われば通用しないのは当たり前。そこを理解せずに頭ごなしに「常識が無い、マナーがなってない」なんて言う大人に誰がついてくかって話しだよな。

いわゆるゆとり世代ってのは大人になるまでにバブル崩壊、阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災なんてのを経験してる訳で。お金があれば幸せ、なんて、真っ赤な嘘だと気づいちゃってる。震災で全部あっけなく壊れちゃうのを知っている。社会を構成する”常識”が根底から崩れてしまってる。… READ MORE

諦める自由

夢のために強いられる不自由もあれば、夢を諦めて得られる自由もあるね。どちらにしろ僕はあまり夢を語るのは好きじゃないです。中途半端な夢なんて持っても生き辛いだけ。夢がある事は素敵だと思うけどね。

数年後の独立なんて夢を見るくらいなら今すぐやればいい。欲しいものがあるなら時間かけて貯金なんてせずに借金してでも今すぐ買えばいい。とりあえず夢なんて手段問わずさっさと実現させてしまってから動けば良い。大事なのはその先でしょ。他人が夢見てる間にさっさと先に行っちゃう。

そう言う訳なので、夢を聞かれる事も多いけど「夢なんて無いです」と僕は答える。… READ MORE