All posts tagged “居場所

防衛本能

家入は「逃げろ」と言うが、俺たちに逃げ場なんて何処にも無い、という声を聞くことも多い。僕らは僕らで居場所を作っているけど、居場所や逃げ場の少なさは今の社会の問題の一つだと思う。リアルでもネットでも緩く繋がりを作っていけばそこが居場所になってくこともある。自立とは一人で生きてくことじゃなく、頼れる人をたくさん作ること。

弱い小動物は群れて寄り添いあいながら生き、強い動物を前にした時は全力で逃げるでしょ。動物は知っている。群れること、逃げることは恥ずかしい事じゃない、立派な防衛本能なんだよね。立ち向かうことが美徳だと、誰が決めたんだろうね。… READ MORE

お年寄りの居場所

昨年僕がよくつぶやいていた、村まるごと株式会社構想。よくよく考えてみたら今回訪問させていただいた株式会社いろどりの横石社長はそれを実現されていたのであった。30年という時間をかけて。尊敬する。

お年寄りの居場所を作りたい、お年寄りと若者を繋ぎたい、と僕は言ってたけど、僕にはまだ具体的にお年寄りの顔を想像出来てなかったなあ、と今回の上勝町いろどり訪問で痛感させられたよ。インターンの若い子とお年寄りの接続も、いろどりは実現してる。僕も考えたい。

今回お会いしたおばあちゃん達は生き生きしてとても綺麗だった。社会と接続し、役割を見つけられた人が元気になれるのは、お年寄りも若い子も同じ。そしてそれこそが”居場所”なんだと思う… READ MORE

学校から逃げる

先日中学生への講演で「皆さんの中にいじめっ子もいじめられっ子もいると思います。学校や友人関係がこの世界の全てだと思い込みがちだけど、そんなことは全く無いから、病んだり死を選んだりするくらいなら、学校なんてまじ行かなくていいから」的な事を言ったら、校長先生に怒られた笑。

学校以外に行き場なんて無い、と思い込んじゃうから、逃げ場を失って追い詰められてしまう。中学生の自殺なんてあまりにも辛すぎる。学校だけが全てじゃない、行かなくても生きてたら何とかなる、と大人が色んな世界を見せてあげる事が大事。昔は近所にそんなダメ親父(笑)がたくさんいたんだよね。

希望の国のエクソダスじゃ無いけど、学校以外に魅力的な場所が出来たらみんな一気に不登校になってそっちに行っちゃいそうな気がする。そのくらい閉塞感に包まれてる。不登校という選択が負け組の様に捉えられるのは本当におかしい。だったら過激なまでに「学校なんて行かなくていいよ」と僕は言いたい。… READ MORE

ああ死に亭

目覚めるといつだって世界は灰色で目の前には絶望しか無いんだけどのそのそと布団から這い出して何とか人と会うことで少しずつ一日が動き出す。他人や居場所との関係性の中にのみ色んな顔の自分が存在する訳で、どれだけ孤独に本当の自分なんてものを見つめてみてもそこには空虚しか無い訳です。

ああ死にてえ、と布団から出られない自分もまた自分。まあそんな俺も悪くねえな、と自分を受け入れて好きになることが出来れば、他人の怠惰もまた許すことができる。そしてそんなお互いを許容出来る居場所があればなんとか絶望の中でも生きていけるよね。自分を探すより、居場所を探す、居場所を作る。

友人に見せる顔、親に見せる顔、上司に見せる顔、ネット上の顔。それぞれ違う様に見えるどの顔もが本当の自分。タマネギをどこまでも剥いてもタマネギな様に、自分探しをしたところで本当の自分なんて見つからない。この広い世界のなかで、自分にも他人にも優しくなれる場所はきっとどこかにある。… READ MORE

海外より日本の地方が面白い

海外に興味は無いのですか、とよく問われるが、正直、全く海外には興味が持てない。まあそもそも国家の境界線が曖昧になりつつある時代に、国内と海外を分けて考えること自体がナンセンスだとは思うけど、僕にとっては日本、特に地方がいま超面白いて熱い。その理由は二つある。

一つ目の理由は少子高齢化の問題。今後先進国を覆うこの問題の先端を行ってるのが日本の地方。つまり地方でこの問題に取り組むことが、他の先進国に対するロールモデルになり得るということ。不謹慎かもしれないけど、この問題に真っ先に取り組めるってのはある意味エキサイティングだよね。

僕らも”タブレットばら撒きテロ”や”geimy”などで、都心の若者と地方のお年寄りを接続していけたらいいな、と動き始めている。そうやって若者とお年寄りが繋がって行けば、血の繋がりすら薄れてきてる今、若い子にとって第二第三の故郷が日本各地に出来るかもしれない。… READ MORE

ダメな子

BASEアプリを作った子は、数ヶ月前に「何もやりたいことがありません、家入さんに会えば何かが変わるかも知れないと思って」と熊本から一文無しでリバ邸に訪れたダメな大学生。またやばいの来たなと思ったけど、あっという間にアプリプログラマに成長した。何も無い子ほど、吸収力がはんぱない。

僕に相談しにくる子は大半がそれっきりになってしまうけど、こうやって僕やLivertyのもとに残ってくれて踏ん張った子は、何かしら形にして自分の居場所を自ら作り始める。リバ邸はそのためのきっかけ作りの駆け込み寺。何も出来ない、何もやりたいこともない、そんな子ほど成長出来る場所。

僕はそんな子たちを愛を持って「ダメな子」と呼んでいます笑。ダメな子だからこそ、何かを形にする時にそこにストーリーが生まれる。そのストーリーに共感する人がお客さんになり、ファンになり、SNSで拡散してくれる。器用に生きる人にはストーリーは生まれづらい。不器用が武器になる時代。… READ MORE

ニッポンのジレンマ

昨日の番組で僕が話した内容を総括すると「優しい革命」という事に尽きます。グローバル化、市場の飽和、少子高齢化etc…でダメになってく日本の中で、国に依存せず、自ら居場所を作り寄り添って生きて行く。俺らは俺らでやるよ、と。これが新しい幸せの形なんじゃないか。

世の中には多数の網の層があるよね。会社、学校、地域、家族、友人、行政。その全ての網目からスルスルと一番底まで落ちてしまう子たちがいる。僕もそうでした。そんな子たちの居場所はどこにあるんだろう、と。行政に期待してもしようがない。僕らで作るしか無いんだよね。

そんな僕らの居場所作りに必要不可欠なのが、共同生活の場とネット。現代の駆け込み寺(シェアハウス)”リバ邸”を日本中に作りつつ、ネットで場所や従来の関係を飛び越えた、新しい人の繋がりを作ってく。それが弱い子たちの新しい家族の形になり得るんじゃないかな、と。… READ MORE

Livert婚

深夜に「話が…」と急遽家にやってきたLivertyの男の子。なんだろう、俺また詰められるのかな…と恐る恐る話してみると、なんとLivertyで出会った女の子と結婚するらしい笑。Livertyが出来てまだ一年、ここでもまた新しい居場所が出来ました。嬉しい。おめでとう! … READ MORE