人生とポーカーと確率論

天才数学者はこう賭ける / ウィリアム・パウンドストーン すごく良かった。次はブラックスワン(バレエの方じゃ無いよ)読もうかな。統計とか確率とか大数の法則とか偏差とか分散とか出てくるとワクワクしますね。ケリーの公式とかちゃんと勉強してみたい。

人生にしろポーカー(僕の唯一の趣味なのです)にしろ何にしろ選択の連続だけど、長期では確率に収束しがちだし、それでも激しい分散にぶち当たった時にどう超えるか、どう生きるか、みたいなものは人生観・宗教観に通じると思ってる。

分散はいつだって理不尽で、いくら真面目に生きていようが、確率的に正しい選択をしていようが、訪れる時には訪れる。理解の範囲を超える出来事が唐突に身に起きた時に、人は混乱して迷信の類や因果論や感情論や運命論に振り回されて判断を誤ってしまうことが多々あると思う。

良いことも悪いことも、長くは続かない。逆に連続することだって全くもってあり得る。その一つ一つをちゃんと独立した事象だと捉えることが出来るかどうかが大事なんだと思う。人間だからなかなか難しいけどさ。

一人の人生では短すぎて、長期で確率を見る、ということがなかなかし辛い面もあるとは思う。いくつかの分散に振り回されてお終い、なんてことはあり得る訳で。ビジネスをやってると「再現性があるか」なんて言葉がよく出てくるけど、再現性を求めるには人生はあまりにも短すぎる。