恥の目

Instagramをそれとなく眺めてたら懐かしい顔が出てきて手が止まった。そこに写る彼はリバ邸初期のメンバーで、最近はお互いに連絡を取ることもあまりなくなっていたのだが、久しぶりに写真で見る彼はとてもいい顔をしていた。いや、いい顔になっていた、というか。

いろんな思いを抱えたやつらがリバ邸にやってくる。その中にはたまに、とてもひどく暗い顔をしたやつもいる。強烈な失敗体験やコンプレックスを持ったやつらの、「恥」みたいなものを目に抱えた、その顔が僕は好きだ。弱さ故に社会からはみ出てしまったダメなやつが、僕は好きだ。なぜならその弱さは優しさになり、強さにもなることを知っているから。

とは言え、僕は特に何をしてあげる訳でも無い。たくさんの子が僕のそばに一時滞在し、そして通り過ぎていく。そのまま会わなくなる子も多い。それはそれで寂しいものだが、まあそういうもんだ、とも思う。まあとにかく、久しぶりに見た彼は、恥と強さを併せ持つような、とても良い目をしていた。近々連絡でもしてみようか。