クレメンティア

いま急成長中のgumi国光氏はマジで面白い。時代の文脈を的確に捉え、ちゃんと語れる、稀有な経営者だと思う。彼のグローバルマッチョ的な生き方、僕のある種ノマド的な生き方・活動は、一見相反する様に見えるが、実はどちらも「大きな物語」が終わってしまった日本における、新しい自己実現の形なのだ。

国光氏が経営者として大事にしているのは、カエサルにおけるクレメンティア(寛容)である。カエサルは「自分自信に忠実であるために、他者にも寛容であれ」と言い、いつかまた敵になるであろう敗戦国の兵士を捕虜や奴隷にすることは無かった。「寛容」これはこれからの時代のキーワードでもあると思う。

優しくされたいから他人に優しくする、認められたいから他人を認める、叩かれたくないから他人を叩かない。助かりたいから他人を助ける。実はこれらは全て自己中である。カエサルのクレメンティアと同様に、自己中であるために、他人に対して寛容になる。これすなわち優しい革命なのである。