村上隆:芸術起業論

いまさら感はあるけど、村上隆の芸術起業論を読んだ。
美大予備校に通ってた頃から感じてた、巷に溢れるいわゆる「アーティスト」に対しての気持ち悪さの原因がわかった気がしてスッキリした。
村上隆の作品に対して、感覚的に嫌悪してる人も多いと思うけど、一度この本を読めば、村上隆について理解は出来るんじゃないかと思う(嫌悪感が払拭出来るかどうかは知らない)。
あと、この本の中にはアート業界以外でも言える事が結構入ってます。
以下引用

若いアーティスト志望者がまず認識するべきは、アーティストも一人の社会人であり、実社会でタフに生き抜くべきだということです。タフネスこそが芸術家の勝つ秘訣です。
~中略~
突飛な発想を社会に着地させるバランスをあやまれば自分の身を吹き飛ばしかねません。

わかりやすい文章で文字も少なめなので、ウェブ業界の人も読むと良いと思う。

村上 隆 / 幻冬舎(2006/06)
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Amazonおすすめ度:

冷静な現実認識がすばらしい
お金はあったほうが良い
海外と仕事していると、わりと普通に考える内容ですが、この本を読んで少し筆者を好きになりました。


でも、通勤中に読んだりする人はカバー必須です。