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消費者の写し鏡

最近マックやすき家といったファーストフード店がネットで叩かれる時の「本来俺らの味方であるべき奴らが裏切りやがった」的な制裁的感情の見え隠れは何だろう。

すき家で言うと単純に牛丼の値段を適正価格まで値上げするか、ワンオペならずノーオペにするかのどちらかになっていくだろうなあ。牛丼の値上げか、雇用のさらなる削減か。「望む望まないに関わらず、将来的にほとんどの仕事はロボットに代替される」と言ったのはエリックシュミットだったっけ。

すき家を叩く人たちが値上げされた牛丼を果たして食べるのか、オペレーターを増やすのでは無く雇用がむしろ削減される方向に動いてしまうことをどう思うのか。行き過ぎた競争の末路に店舗が潰れてく様を「ざまぁ」の一言で溜飲を下げる世の中は結構しんどい。企業は消費者の写し鏡ですよ。… READ MORE

等価交換的人間関係

人間関係にまで等価交換的な思考が浸透してしまっている。金を払ってるのだから、こんなに信用しているのだから、こんなに時間を割いてるのだから、こんなに愛してるのだから、こんなに頑張ってるのだから、等価となるものを寄こせ、返せ、と。だから満たされない時に損した気分になってしまう。

全ては等価交換であるべきだ、対価と同等の満足が得られて当然だ、と考える人は多い。等価交換では成り立たないものなんて世の中にはたくさんあるのに、そう思考するから満たされずに不満ばかりが蓄積されていく。そうして欲望が増大していき、また別のもので満たそうとしてしまう。

つまり、みんな消費者的態度でしか人間関係や物事を考えられなくなってしまっている。そのスパイラルに入ると「損した」という不満を常に抱えることになってしまう。金を損した、時間を損した、手伝って損した、心配して損した、愛して損した…なんてね。それって本当に損得で考えることですか、と。… READ MORE