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心の穴

人が抱える劣等感や罪悪感や妬み憎しみ怒りなどを、僕は「心の中にある臭いを放つドロっとした液体の入った壺」だと今まで言ってきたが、二村ヒトシさんは著書の中でそれをシンプルに「心の穴」と定義していた。求める気持ちや人を傷つけてしまうネガティブな感情と共に、その人の魅力もその心の穴から湧き出てくる。

大事なのはその湧き出てくるネガティブな感情を自らふさいだり、他人に蓋を求めたり、コントロールしようとするのでは無く、自分で受け入れて、許してあげること。自分を承認できる人だけが、他人をも承認してあげられる。そしてその代替不可なドロ壺こそがその人固有の魅力となり、その人の物語になっていく。… READ MORE

愛の反対

愛の反対は無関心、とマザーテレサは言った。つまり愛とは関心を持ち続けることなのだな。求めるのでは無く、関心を持ち続け、与え続ける。見返りを求めずに。世の中を見渡してみると、愛とは求める事だと勘違いしている人も多い。流行る恋愛ソングもそう。「会いたくて震える」どんだけ求めるんだ笑

ああ世の中は欲望で満ちている。流行曲の歌詞は愛を求めまくり、テレビでは相変わらずセレブの特集をやってるし、ネットではモテる方法がバズる。もっと愛して欲しいもっとお金持ちになりたいもっとモテたい。もっともっと、と欲する気持ちが人も社会もおかしくする。まあ人の事なんて言えないけどさ!

愛を求めたりするから、それが手に入らない時に勝手に絶望してしまう。もっと自分だけを見ていて、と欲する気持ちや執着が、人を狂わせる。愛とは求めるものでは無いんだな。独善的に、一方的に、愛する。これが愛の態度。愛に限らず信頼や友情も同じ。心の何処かで見返りを求めて信頼するから勝手に裏切られた気持ちになってしまう。信頼するとは一方的な行為なんだよね。なーんて、偉そうな事を言える身分では無い、僕です!… READ MORE

しにたい=しあわせになりたい

「しにたい」とは「しあわせになりたい」の略だ、なんて上手いのか上手くないのかわからない話を聞いた。でも確かに、幸せを求めることは苦しみを抱える事であり、苦しみを抱えると人は死にたくなるもんだ。死ぬとき、全ての執着から解放され幸せになれる。そういう意味ではまあうまいこと言うなあと。

この世は絶望に満ちている。希望を持つから絶望する。絶望からはじまる繋がりで、破壊力で、僕らは生を通して表現し続ける。大先輩だけど宮崎駿さんの引退の言葉「この世は生きるに値する」は絶望の先から生まれた言葉だと思う。僕にはまだ生きる意味もわからないが、死ぬ意味もわからないから、とりあえず生きながらえている。… READ MORE

人生ごっこ

生死感の希薄なこんな人生、壮大な”ごっこ”と思えばなんとかやりきれる。人生には生きる価値も、かと言って死ぬ価値も無いよ。家族ごっこ、親子ごっこ、学生ごっこ、会社員ごっこ、起業ごっこ、恋愛ごっこ、いじめごっこ。人生の意味なんて死の直前にしかわからない。どうせ”ごっこ”なら踊りたい。

一生なんて死ぬまで続く人生”ごっこ”。生きてりゃ悲喜こもごも色々あるけれど、”ごっこ”の視点から俯瞰してみれば全部大した事ない。即ち「どーでもよい」。喜びも悲しみも怒りも人生ごっこで全てどーでもよくしてしまえば僕らは何だって出来る。リスクなんてないよ、だって”ごっこ”だもん笑。… READ MORE