努力根性論の連鎖

高校生の応援団のドキュメンタリーを見てたのだけど、こうやって努力・根性・精神論は連鎖していくのだなと思った、引きこもりで不登校の僕には全く理解ができない、でも最後はちょっと感動してしまった、やはり人間は結局のところそういったものが好きなのだ、だからこそ逃げ場を失う人が出てくる訳なのだけど。

いびって追い詰めて逃げ場を無くして、でもそこから這い上がり成長する話が、人間は好きなのだ。「お前のことを思って厳しく言ったが」なんて話が人間は好きなのだ。でも僕はどうしても、決して美談としては表には出てこない、「極端に厳しく追い詰めた結果、潰れてしまった人間」のことを考えてしまう。もちろん、潰れるならそれまでなのかもしれない。でも、果たして、潰す必要は本当にあったのか。

こういう話をすると「それは甘い」「甘やかしている」なんてことも言われるが、それはまた別の話。甘やかしとは、自分が嫌われることを恐れるあまりに、他者に対して言うべきことを言えない(言わない)こと、だと思っています。つまり「甘やかし」てるのは他者にでは無く、自分なのです。対して「優しさ」とは、時には例え自分が嫌われたとしても、他者に言うべきことを言う態度のことだと思っています。優しさと甘やかし、似ているようで違う。

相手のことを本当に思うのであれば、追い詰める必要は全くない。