影響力

「影響力のある人が政治や宗教について気軽に発言をすべきじゃない」なんてコメントをもらうことがある。

政治も宗教も口にすることすらタブー視してきた結果が今の日本な訳でしょ。自分が何を支持するか、を声高に一人一人が叫んで世界を変えてくしか無いんだよ。そこに影響力があるも無いも関係無い。

それぞれの好き嫌いを肯定しあう事が大事なんだよ。みんなが言うから善、みんなが叩くから悪、あの人が言うから善、あの人が批判してるから悪、そんな風に自分の判断基準を世間に委ねてきた結果が今な訳でしょ。他人がどう言おうと俺は俺、という態度を表明することから変えていこうよ。

山本七平「空気の研究」に、負け戦と皆がわかりきっている中で陸軍を投入し続けた統帥のこんな言葉がある。「戦をやめよう、なんて言えない”空気”があった」”空気”が判断を誤らせるということが昔から日本にはあった。

政治や宗教の話をしようとすると「空気読めよ」と言われてしまう。その結果、何を支持するか、なんてことを言えない”空気”が出来てしまう。空気が出来るから、何も言えなくなってしまって、判断をそこに委ねてしまう。そんな空気を壊すことから始まると思うんだよね。そのためには一人一人が意見を表明することが大事。

まあなんかプリプリ怒った感じで連続ツイートをしてみたけど、「影響力・発言力のある人間がこんな発言をすべきじゃない」なんて物言いが本当に嫌いなんですよ僕は。僕が影響力あるかどうかはおいといて、好きな発言をさせろよ、と。SNS上でこういった発言はよく見るけど、言論統制的”空気”だよね。