海外より日本の地方が面白い

海外に興味は無いのですか、とよく問われるが、正直、全く海外には興味が持てない。まあそもそも国家の境界線が曖昧になりつつある時代に、国内と海外を分けて考えること自体がナンセンスだとは思うけど、僕にとっては日本、特に地方がいま超面白いて熱い。その理由は二つある。

一つ目の理由は少子高齢化の問題。今後先進国を覆うこの問題の先端を行ってるのが日本の地方。つまり地方でこの問題に取り組むことが、他の先進国に対するロールモデルになり得るということ。不謹慎かもしれないけど、この問題に真っ先に取り組めるってのはある意味エキサイティングだよね。

僕らも”タブレットばら撒きテロ”や”geimy”などで、都心の若者と地方のお年寄りを接続していけたらいいな、と動き始めている。そうやって若者とお年寄りが繋がって行けば、血の繋がりすら薄れてきてる今、若い子にとって第二第三の故郷が日本各地に出来るかもしれない。

若い子が減り、お年寄りが増え、人口が純減していく中では、今までの様な拡大路線の政策やビジネスは成り立たなくなっていく。つまり転換期、チャンスでもある。人口が減るという問題も、逆から見れば一人当たりの土地が拡大するとも捉える事が出来る。狭い島国からしたらある意味チャンス笑。

少子高齢化で人の繋がりが横も縦も希薄になっていく中では、強者と弱者の定義も逆転していくかもしれない。すなわちLivertyやリバ邸の様なドロップアウト同士の擬似家族的な繋がりが大事になってくる。シェアハウスに入る子が増えているのは、孤独死しないための本能的な行動なんだと思う。

UターンやIターンなどで地方に移住する子や、新しく村を作ろうと試みてる若者が増えているのも、きっとそういうことなんだろう。そういった意味で、今、日本の地方が熱い。これが一つ目の理由。そして二つ目は、単純に僕が東京に飽きてきた、ただそれだけ笑。

夕張の商店街を野生の鹿が歩いてるのを見てビックリしたんだけど、その時にビビビっと来たんだよね。見たことない様な刺激的な光景は、もはや地方にしか無いんじゃないか、と。福岡の田舎生まれの僕には、かつて「見たことない光景」や「面白くてやばい人」は東京にしか無かったんだよな。

今はミニ東京みたいな都市が日本中にあって、もはや「見たことない光景」は地方にしか無いことに気づいた。そして震災の影響もあるのだろうけど、本気で面白い事を実験しようとしている人たちは地方に散り散りになって飛んで行っている。そんな人たちに、僕は今とても興味がある。

世界の先端をいく日本の少子高齢化問題、そして単純に僕が見たことない光景を見てみたい。これが僕の「海外より日本の地方が面白い」と思う理由。おわりー!