お引っ越し完了

去年の今頃引っ越したマンションが取り壊されるという事で、1年後の今再度お引っ越し。引っ越しが好きで堪らないとか引っ越しにエクスタシーを感じるとかマグロみたく引っ越しし続けないと死ぬとかそういう訳では無いのだけれど、なんやかや理由があって我が家はとにかく引っ越しが多い。1年間住んだのは長い方だ。
嫁も日記に書いていたけれど、嫁と二人きりの頃と子供が出来てからでは引っ越しの意味合いが大分変わった様に思う。子供が出来る前は、単純に引っ越しは新しいスタートだった。新しい場所で、新しい家具に囲まれて、新しい嫁を迎えての新しい生活。今の嫁は8人目です。とにかく、引っ越しというものは過去を捨てて新しいスタートを始めるという楽しいイベントでしかなかった。若い僕らは、リセットボタンを押してただひたすら前に進めば良かった。
それが今では、引っ越しは家族と家の思い出との別れでしかない。子供のこぼした醤油の染み、意味不明のひらがなが書かれた落書き、むやみに貼られた森羅万象シール、四股や鉄砲で大きくへこんだ床や柱、そういった子供の成長とともに付けられた愛おしい傷跡との切ない別れ。
息子は引っ越し最終日に「この家と別れたくない」と泣いた。
新しい家は今までよりももうちょっと長く住みたいと思う。
そういう訳で、当分、嫁は今のままです。