記録より記憶

7年程前かな、僕がネットを始めた頃のお話。(すんごいうろ覚えなんで、実際の話とは多少どころか思いっきり違うかもしれないし、いくつかの出来事が混ざって記憶しているような気もする。間違ってたらすみません。何か知ってる人がいれば教えて下さい。)
当時ある少年が、自作の掲示板を自身のサイトに置いていた。
その掲示板の面白いところは、(今では珍しくないけれど)好きな場所にコメントを貼ることが出来るというところと、時間が経つとそのコメントがどんどん薄くなっていって、最後には消えてしまう、というところ。確かjavascriptで作ってたと思う。
面白いものを作る人がいるなあ、と良くその掲示板を見に行ってたんだけど、ある日その少年のお母さんの書き込みで、少年が事故で亡くなった事を知った。僕はネットで亡くなった方を初めて目の当たりにしたこともあって、とてもショックを受けた。
友人、ファンなどから掲示板に寄せられる大量のお悔やみコメント。
そのコメントひとつひとつに一生懸命に付けられるお母さんのレス。
だけど、悲しい事に、少年が実装した掲示板の売りの機能によって、その書き込みは時間が経つ毎にどんどん薄くなり、消えていく。
書かれる側から消えていく。
そうしているうちに訪問者が少しずつ減っていき、書き込む人も減り、残されたコメントは薄れていき、最後には白紙だけが残る。
途中までしか僕は見ていなかったので最後は想像だけど、すごく象徴的な出来事だったので今でも強く心に残っている。
Web2.0な今、ブログを始めとして、なんでもログに残す方向で動いてる気がする。
Flickrに写真、YouTubeに動画、Mixiに独り言。
はてブにブックマーク、Check*PadにTodo・・
あー、そこまで必死になって記録を残さなくても良くね?
少年の掲示板も最後には白紙になってしまったけど、みんなの記憶には残っているはず。
記録より記憶。
誰が一番最初に使った言葉かは知らないけど、上手い事言うなあ。
この前何かのインタビューで「切ない系のサービスをやりたい」と答えたんだけど、まさにそんな事を今いろいろと考えてたりする。
というエントリーをブログにしっかりと記録する僕。お前が言うな。
お前が、言うな。